ヨガを深めるメソッド「自分の内側を観察する(内観)」にTRYしよう!

 ヨガを深めるメソッド「自分の内側を観察する(内観)」にTRYしよう!
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須藤玲子
須藤玲子
2019-03-27

ヨガをしていると「自分の内側に意識を向けて」「自分の内側を観察しましょう」というフレーズをよく耳にします。ヨガを深めていく上で自分と向き合い、内側の感覚を味わうことは、実はポーズをとることよりも大切なこと。ヨガでは目に見える身体の外側の変化だけでなく、目に見えない内側の変化こそ大切に受け止めます。自分の内側を観察する=内観とは?また、内観のやり方とは?初心者だけでなく、すでにヨガを習慣にしている人も、改めて見直してみましょう。

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内観とは

ヨガのレッスンでは内観することをいろいろな言い方で誘導する場合があります。例えば「自分と向き合う」「自分と対話する」「身体と心の声を聴く」など。または、呼吸を整えながら「外側に向いている意識を内側に向けてみましょう」と誘導されることもありますよね。でも、実はよくわからないと思っている人もいるのではないでしょうか?そして自分が本当に内観できているのか不安になることもあるのではないでしょうか?内観とは、字が示すように、自分の内側を観察していくことです。自分の内側は自分にしかわからないもので、見え方、感じ方、捉え方はそれぞれ。正解、不正解はありません。また、観察した結果は公開する必要もなく、自分だけのもの。その時に感じたこと、観えたものを気づきとして大切にしましょう。

内観のポイント

具体的にどこをどのように観察するのか?初心者の方には特に難しいと思われる内観。自分の内側を観察するためには、リラックスすること、集中力を身につけることが必要です。まずは目を閉じ呼吸を整え、心と身体を落ち着かせ、静かな状態で意識を集中します。慣れてきたらポーズをとりながら同様に意識を集中させて観察を続けます。一歩ずつ段階を踏んで深めていきましょう。

初心者でもできる!内観のやり方

ステップ1 呼吸の流れを観察する

呼吸が整い、深まってきたら、呼吸と共に、呼吸の流れに目を向けましょう。鼻の内側、喉、胸、背中、お腹、手足の先まで全身に流れる様子を観察します。どんな感じがしますか?温かい、ひんやりする、なめらか、ざらつく、滞りなくスムーズ、詰まりがあるなど、「良い」「悪い」のジャッジをせず、感じたことを受け止めてみます。

ステップ2 身体を観察する

呼吸が全身に行きわたったら身体の状態に目を向けます。表面だけでなくできたら筋肉や骨、血流など、実際には見ることができないところまで意識します。痛みや違和感の有無も併せて観察しましょう。頭、顔、肩、胸、肋骨、背中、背骨、腰、股関節、お尻、足など、疲れ、不調がある部分は余分な力が抜けきれず緊張している場合があります。違和感がある部分には、特に意識して呼吸をたっぷり送り込んでみます。吐く息と共に緊張が和らぐかどいうか、動きやすさ、可動域はどうかその変化や様子を観察しましょう。

ステップ3 心を観察する

呼吸や身体の観察ができたら心にも目を向けましょう。呼吸を深めながら、実際にポーズをとってみて何か変化を感じますか?簡単なポーズこそ、呼吸を通して感じることをそのまま素直に受け止めてみます。具体的に言葉にする必要はありません。穏やかなのか不安を感じるのか、心が軽くなるのか重みがあるのか、柔らかいのか緊張があるのかなど、まずは気づきを大切にします。気づいたことは受け止め、更に深く観察を続け、新たな気づきが出てくるかどうか、なんども繰り返し続けます。

日常にも内観を

ヨガをしながら内観することに慣れてきたら、普通に歩いている時など、普段の生活の中でも内観の練習をしてみましょう。ヨガも内観もマットの上だけでするものではありません。内観を日常に取り入れることはヨガを深めることに綱がっていきます。いつでもヨガを楽しむように、マットの外の内観も楽しんでみましょう。

ライター/須藤玲子
2005年にホットヨガと出会い、その後様々なスタイルのヨガを経験。会社員を経てヨガインストラクターになる。現在は、都内を中心にフィットネスクラブ、ホットヨガ、ヨガスタジオ、オフィス出張など多くの場でレッスンを実施。リストラティブヨガからパワーヨガまで、静と動のバランスを大切にヨガの指導を行う。ヨガと同様にアロマを伝える活動も行なっている。RYT200取得/フェイシャルヨガTT/骨盤底筋トレーニングヨガTTリストラティブヨガTT/NARDアロマアドバイザー/yuica日本産精油スペシャリスト

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