POSE & BODY
自律神経と呼吸の関わり|理学療法士がヨギに知ってほしい体のこと
理学療法士として活躍する得原藍さんが、ヨギに知ってほしい「体にまつわる知識」を伝える連載。今回は、「自律神経と呼吸の関わり」について学びます。
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呼吸と自律神経の深い関わりとは
自律神経と呼吸、というテーマでインターネットを検索すると、自律神経とはなにか、交感神経と副交感神経とはなにか、呼吸では呼気のときに副交感神経が優位になる、など様々な情報を見つけることができます。読んでいると、副交感神経優位になるためにリラックスし、そのために呼吸を利用することが大切なのだ、という理解になってしまうことがあります。本当にそうなのでしょうか。
自律神経は、人間が生き物として生きるためのリズムである心臓の拍動や呼吸、内臓の蠕動運動などを司っています。このリズムは、必要なときに加速し、そうでないときには減速します。例えば競争するような状況では交感神経による心拍数・呼吸のリズムの加速が重要です。集中して何かに取り組むときも同様です。そうなると、例えば一刻一秒を争うような仕事しているとき、責任の強い仕事に向かうとき、というのは交感神経を働かせなければうまくいきません。身体は自然に反応して交感神経が優位の状態を保とうとします。そして、仕事を終えると通常は交感神経優位の状態から解き放たれるはずなのです。つまり問題は、この交感神経優位の状態からなかなか抜け出せない日常を送ることなのです。
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