下剤・鼻オイル・浣腸…3つの特別療法とは【スリランカ「パンチャカルマ」体験レポート ♯6】
ヴィレーチャナ(下剤療法)を行った次の日に行ったのが、ヴァスティ(浣腸療法)。どちらも「毒素を出すこと」が目的のトリートメントのように思ってましたが、実はヴァスティはお尻の穴からいろいろな栄養素を含む良質のオイルを直接腸に入れることによって、腸から栄養を身体に取り入れることを目的とする治療とのことです。
この日は通常通り、アビヤンガ(全身マッサージ)を行い、その後にヴァスティを行います。この処方もセラピストではなくドクターが行います。細い筒状のもの(巨大な針のついてない注射器?)の先に細いチューブがついたものをお尻の穴から入れていきます。少しの恥ずかしさはありますが、痛みはまったくありません。 チューブが体内に入ると、ドクターがゆっくりとオイルを注入していきます。注入されているときも全く何も感じません。
このトリートメントで特に大切なことは、オイルを入れた後はトリートメント・ベッドに横になったまま動かないこと。ハーブオイルの薬効を腸から吸収するために出来るだけ長くオイルを体の中に入れておくことが大切です。ちょっとでも歩いたりするとそれが刺激になり、すぐにトイレに行きたくなってしまいます。ですので、ヴァスティを受ける前には、①トイレをしっかり済ませておくこと ②横になっている間に読む本や音楽を準備しておくこと、といった準備を完璧にしておくと良いでしょう。もちろん、ゆっくり「お昼寝」もとてもおすすめな過ごし方です! このトリートメントは受ける前のイメージとは異なり、お腹が痛くなることもなく、とってもラクチンでした。ヴァスティは2日連続で行われました。
以上、パンチャカルマの特別プログラムであるヴィレーチャナ、ヴァスティ、ヴァスティを体験した、怒涛の…でもとても貴重な3日間でした。次回は皆さんの興味が高いシロダーラと、Drデニッシュがして下さった至極のトリートメントをレポートさせて頂きます。
鈴木伸枝
指導者養成の講師としても活躍し、1000人以上のインストラクターを輩出。講師育成や、全国のイベント出演、雑誌監修など、活動は多岐にわたる。鈴木伸枝パーソナルヨガスタジオ-Releace Space-主宰。‘自分を生かすYOGA’をモットーに、自分に意識を向ける時間をつくり、自身で心身をベストコンディションへ導く「自己調整力を引き出すヨガ」を伝えている。Instagram:@nobue.style
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