子どもに「勉強しなさい!」と言っても、聞かないときは…【脳科学者が教える】 相手がやりたくなる方法
「何回伝えても伝わらない」そんな日常のコミュニケーションのイライラは、この本で解消!脳科学者の西剛志(にし・たけゆき)さんの著書『脳科学×最新研究が解き明かす64のテクニック 「伝える」が「伝わる」に変わるひみつ』(アスコム)より、内容を一部抜粋して紹介します。
ダメと言われると逆にやりたくなる脳の特性を利用する
伝え方NG:「勉強しなさい!」
伝え方OK:「そんなに勉強が嫌なら、絶対に勉強しないでね」
「あの昔話」の原理を生かす
「子どもに勉強しなさい! とつい怒鳴ってしまいます。だって、勉強しないでゲームばかりなんです。どうしたら怒鳴らなくても勉強をしてくれるでしょうか?」こんな相談をよく受けます。確かに、親御さんなら誰もが抱える悩みですよね。私がすすめる方法は「浦島太郎法」です。浦島太郎は「この箱はあけないでください」と言われていたのに、あけてしまいました。ダメと言われると、逆に気になってくる。これが「浦島太郎法」です。
子どもにも同じように、「そんなに勉強が嫌なら、絶対に勉強しないでね」と伝えるのです。小さな子どもに、「この箱は絶対あけたらダメだからね」と話して、その部屋を去っていくと、子どもはその箱に関心が向き、あけたくてしょうがなくなります。こっそりあけてしまう子どももいます。「浦島太郎法」は、命令されれば逆をやりたくなるという脳の特性を活用した方法です。
これを心理的リアクタンスというのですが、うまく活用することで、勉強への関心や興味を生む力を持っているのです。しかも「〜しないでね」という表現は、相手の勉強したくないという気持ちに寄り添うことになるため、「共感」が生まれてより伝わりやすくなるのです。
「忘れてもいいよ」と言ったほうが覚える
ダエメン大学の調査で、学生たちに60語の単語をしっかり覚えてもらい、そのあと、下記の2つのパターンの声をかけてみた実験があります。
①「絶対に忘れないでね」
②「忘れてもいいよ」
その結果、なんと②の「忘れてもいいよ」と声をかけたほうが、4%以上成績がよかったことがわかったのです(4%といっても、単語数では60語中2〜3語になるので試験では意外と大きな点数の差につながることがあります)。
まとめ
「やってほしいこと」をあえて禁止して共感してあげると、相手は勝手にやってくれる
この本の著者…西剛志(にし・たけゆき)
脳科学者(工学博士)、分子生物学者。1975年生まれ。東京工業大学(現東京科学大学)大学院生命情報専攻卒。博士号を取得後、特許庁を経て、2008年にうまくいく人とそうでない人の違いを研究する会社を設立。世界的に成功している人の脳のしくみ、才能を引き出す方法を提供するサービスを展開し、全国の上場企業から教育機関、高齢者、主婦までこれまで4万人以上に講演会を提供。テレビ朝日系『羽鳥慎一モーニングショー』をはじめ、NHKから日本経済新聞までメディア出演多数。著作は『80歳でも脳が老化しない人がやっていること』(アスコム)、『1万人の才能を引き出してきた脳科学者が教える 「やりたいこと」の見つけ方』(PHP研究所)、『脳科学的に正しい! 子どもの非認知能力を育てる17の習慣』(あさ出版)など、海外を含めて脳に関する書籍は累計発行部数 45万部を突破。また、TBS Podcast『脳科学, 脳LIFE』のパーソナリティとして、脳科学の最新知見をわかりやすく発信している。
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