食欲がない、だるい…。夏バテ気味の方へ。いわき湯本温泉で胃腸を休ませる|夏の足湯Vol.3
暑いのに食欲がない。 冷たいものばかり食べてしまう。 朝から体が重く、なんとなくだるい。 そんな夏バテのような不調を感じていませんか。 夏は汗をかいているようでいて、冷房の効いた室内で過ごす時間も長く、体の内側は意外と冷えています。特に胃腸は冷たい飲み物や食べ物の影響を受けやすく、食欲不振やだるさにつながることもあります。 今回は、常磐線特急で東京からアクセスしやすい「いわき湯本温泉」を訪ねました。足湯で自律神経を整えながら、福島の海の恵み“常磐もの”を味わう。夏の胃腸をいたわる温泉旅をご紹介します。
今起こりやすい不調|食欲不振
夏は暑い屋外と冷房の効いた室内を行き来する毎日です。体はそのたびに体温を調節しようと働き続けています。
冷たい飲み物やアイスを口にする機会も増え、気づかないうちに胃腸も疲れています。こうした状態が続くと、自律神経は少しずつバランスを崩していきます。
最初は足のむくみだったり、夜眠れなかったり。なんとなく気持ちが落ち着かなかったり、不安感が強くなったりすることもあります。そして、その先に現れやすいのが食欲不振です。
食べたくない。
作りたくない。
そうめんだけで済ませたい。
アイスなら食べられる。
そんな状態になると、たんぱく質不足や糖質過多が進み、さらに疲れやすくなるという悪循環に陥ります。
夏の食欲不振に|いわき湯本温泉
こうした悪循環を断ち切るためには、まず自律神経を休ませることが大切です。足湯の魅力は、全身に負担をかけずに副交感神経を優位にしやすいこと。足元を温めると末梢の血流が促され、緊張状態が続いた体が少しずつリラックスモードへ切り替わります。
自律神経は胃腸の働きとも深く関わっています。食欲がない時ほど胃腸だけをどうにかしようとするのではなく、体全体を休息モードへ導くことも大切です。
品川・東京方面から常磐線特急でアクセスできる温泉地。海に近く、福島県内の山あいの温泉とは異なる開放感があります。
塩化物泉は湯上がり後も温かさが続きやすく、冷房で冷えた手足を温めたい時に向いています。また、足湯と手湯を同時に楽しめるスポットもあり、末梢の血流を効率よく促せるのも特徴です。
夏バテの体を支える“整いめし”
いわき湯本温泉を訪れたら、ぜひ味わいたいのが福島県沖で水揚げされる「常磐もの」です。
常磐ものとは、親潮と黒潮が交わる豊かな海域で育った魚介類の総称。そのおいしさは全国でも高く評価されており、福島を代表する食の魅力のひとつです。
夏は暑さで食欲が落ち、そうめんや冷たい麺類だけで食事を済ませてしまうことも少なくありません。しかし、そのような食事が続くと、体をつくる材料となるたんぱく質が不足しやすくなります。
魚は肉類に比べて比較的消化への負担が少なく、食欲がない日でも取り入れやすい食材です。刺身や焼き魚、煮魚など、食べやすい形で一品加えるだけでも十分。たんぱく質は筋肉や免疫機能を維持するために欠かせない栄養素であり、夏バテ予防の土台になります。
夏バテは単なる「スタミナ不足」ではなく、「必要な栄養が十分に摂れなくなった状態」ともいえます。温泉でゆるみ、魚で栄養を補う。そんな過ごし方は、いわきならではの整え方かもしれません。
頑張る前に、整える
私は今、東京と郡山の二拠点生活をしています。
東京では長年、トップアスリートたちの専属栄養士として活動してきました。アスリートのコンディションづくりで大切なのは、特別な栄養法ではありません。
よく眠れること。
きちんと食べられること。
そして、自分の力で回復できること。
夏バテも同じです。
多くの人は「何を食べれば元気になりますか?」と考えます。けれど本当に大切なのは、その前に「食べられる体であること」。自律神経が乱れ、胃腸が疲れてしまうと、どんなに体に良いものも十分に活かすことができません。
だからこそ、まずは休むこと。
足湯でほっと力を抜くこと。
そして、今の自分が無理なく食べられるものを選ぶこと。
いわき湯本温泉の足湯と、常磐ものの魚は、そんな夏の養生にぴったりだと思います。食欲は、体からの大切なサインです。
「最近、ちゃんとお腹が空いているかな?」
そんなことを振り返るきっかけになればうれしく思います。
参考資料
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