【美術館に行くことがアンチエイジングに!?】研究結果が示唆

【美術館に行くことがアンチエイジングに!?】研究結果が示唆
photo by GettyImages
HIDEMI
HIDEMI
2026-06-05

ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン(UCL)による新たな研究では、美術館やギャラリーの訪問や、歌を歌うことや絵を描くことといった芸術活動が健康状態の改善につながる可能性が示された。

Google Newsでヨガジャーナルの記事が見つけやすくなります

Googleに登録する
広告

芸術活動が多い人ほど老化が遅い傾向

この研究では、英国世帯縦断研究に参加した3556人の成人の血液検査データとアンケート回答を分析し、血液サンプルを用いて生物学的年齢と老化の進行速度を推定した。参加者には、過去1年間に歌やダンス、絵画、写真、手工芸などの活動にどのくらいの頻度で参加したか、また美術展やイベントへの参加、歴史的建造物や公園などの史跡の訪問、美術館や図書館、資料館の利用を行ったかが尋ねられた。分析には7種類のエピジェネティック・クロック(加齢に伴うDNAの変化を調べる検査)が用いられた。

分析の結果、芸術活動への関与の頻度と多様性はいずれも、老化の進行が遅いことと関連していた。芸術活動への関わりが頻繁な人ほど、生物学的老化の進行が遅い傾向が見られた。

photo by GettyImages
photo by GettyImages

芸術活動によって老化が2〜4%遅い傾向

最新の検査法の1つであるDunedinPACEは老化の進行速度を推定するものであり、スコアが高いほど加齢に関連する疾患のリスクが高いとされる。

この検査では、芸術活動への参加が年3回以上の場合は約2%、月1回の参加では約3%、週1回の参加では約4%老化が遅い傾向が見られた。この数値は週に1回以上運動を行う人が、運動を全く行わない人と比較した場合と同程度であった。

PhenoAgeは生物学的年齢を推定する指標であり、この検査では、週に1回以上芸術や文化活動に参加している人は、ほとんど参加しない人と比べて、平均で約1歳若いと示された。また、週に1回以上運動をしている人は平均で約6カ月若いという結果だった。

photo by GettyImages
photo by GettyImages

芸術活動の健康効果を示す研究結果

研究の筆頭著者であるUCL疫学・医療学研究所のデイジー・ファンコート教授は、今回の結果は、芸術が生物学的なレベルで健康に影響を与えることを示しているとし、芸術や文化活動への参加は、運動と同様に健康を促す行動として認識されるべきだと述べた。

また、複数の種類の芸術活動に関わることが有益である可能性にも言及した。各活動には、身体的、認知的、感情的、社会的といった異なる刺激があり、それが健康に寄与することが考えられると説明した。

芸術が精神的健康と身体的健康の両方に良い影響を与える可能性を示す研究は増えている。今回の分析では、芸術活動と老化の進行の関連は、40歳以上の中高年で特に強く見られた

研究の上級著者であるUCL疫学・医療学研究所のフィーフェイ・ブー氏は、今回の研究は、芸術活動がストレスの軽減や炎症の抑制、心血管疾患リスクの改善に関係することを示してきたこれまでの研究をさらに発展させるものだと述べている。

出典

https://www.ucl.ac.uk/news/2026/may/engaging-arts-linked-slower-pace-ageing

https://www.theguardian.com/science/2026/may/12/arts-cultural-engagement-linked-slower-pace-biological-ageing-ucl-research

Google Newsでヨガジャーナルの記事が見つけやすくなります

Googleに登録する
広告

Galleryこの記事の画像/動画一覧

photo by GettyImages
photo by GettyImages