〈更年期〉5月に調子が崩れる人が多い理由とは?
更年期の方に向けたサービス「よりそる」を運営する高本玲代さんが綴るコラム連載。高本さんご自身もまさに更年期世代。わかりやすい不調だけではない更年期の影響について、体験を交えてお話しいただきます。
5月になると、「なんとなく調子が崩れてきた」「理由ははっきりしないけれど、しんどい」、そう感じる方が増えてきます。
4月に環境が変わり、新しい生活に少しずつ慣れてきたと思った頃に、連休が入る。
その後、また通常の生活に戻る必要が出てくる。
さらに、気温や湿度も大きく変化し、体はその変化に対応しようとし続けています。
このように5月は、いくつもの変化が重なっている時期です。
変化が重なるほど、負担は見えにくくなる
環境の変化。
生活リズムの変化。
気候の変化。
それぞれ一つひとつは小さなことでも、重なっていくことで、体への負担は少しずつ増えていきます。
ただしこの負担は、はっきりとした形では見えにくいものです。
そのため、「特に理由はないのにしんどい」という感覚として現れることが多くなります。
更年期は「変化に影響を受けやすい時期」
もともと更年期は、女性ホルモンのバランスが変化していく時期でもあります。
それに伴って、体の状態も日によって揺れやすくなります。
こうした背景がある中で、さらに外側の変化が重なると、いつも以上に負担を感じやすくなるのは自然なことです。
つまり、「5月にしんどくなる」というのは、特別なことではなく、むしろ起こりやすい状態ともいえます。
「自分だけできていない」と思うほど、崩れやすくなる
このとき多くの方が感じるのが、「周りはできているのに、自分はできていない」という感覚です。
・以前はもっと動けていたのに
・周りは普通に生活しているのに
・どうして自分だけこんなにしんどいのか
そう考えてしまうと、
「このままではいけない」
「早く元に戻さなければ」
という気持ちが強くなります。
そして、無理にペースを上げようとする。
けれどこの流れが、結果としてさらに体に負担をかけ、調子を崩しやすくしてしまいます。
つまり、「自分だけできていない」と思うこと自体が、回復を遅らせてしまう要因になることもあるのです。
「つらいと感じること」は自然な反応
この時期にしんどさを感じることは、決して特別なことではありません。
むしろ、体が変化に対応しようとしているからこそ起きている、自然な反応の一つです。
だからこそ、「こんな状態ではダメだ」と考える必要はありません。
まずは、「今はそういう時期なんだ」と受け止めること。
それだけでも、体や心への負担は少し軽くなっていきます。
整える前に、「今の状態を知る」
多くの方が、「どうすれば元に戻るか」を先に考えます。
けれどこの時期に大切なのは、無理に整えようとすることではなく、今の自分の状態を把握することです。
体の疲れなのか。
思考の疲れなのか。
環境の影響なのか。
どこに負担がかかっているのかを知ることで、必要以上に自分を責めることも減っていきます。
最後に
5月に調子を崩しやすいのは、意志の問題でも、努力不足でもありません。
いくつもの変化が重なり、体が影響を受けやすくなっているからです。
だからこそ、「自分だけではない」という視点を持つこと。
そして、今の状態をそのまま受け止めながら、少しずつ整えていくことが大切です。
また、ここまで読んでくださった方の中には、「自分がどの状態にあるのか、正直よく分からない」と感じている方もいらっしゃるかもしれません。
更年期の不調は、体だけでなく、思考や環境など、複数の要素が重なっていることが多く、一人では整理しづらいものでもあります。
そのため、今の状態を客観的に見つめる一つの方法として、Instagram(@yorisol_com)にて、簡単な診断をご用意しています。
もし必要であれば、ご自身のペースで一度整理してみるのも一つの選択です。
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