早く終わらせたい...男性にわかってもらいやすい伝え方とは【女医・富永喜代が教える!大人の性とからだ相談室】

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竹田歩未
竹田歩未
2026-05-30
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約75%の日本人女性が10分未満の挿入を望んでいる

日本人を対象にしたセックスに関する調査*により、日本人女性にとっての理想的な挿入時間が明らかになっています。2024年の調査では、日本人女性の理想の挿入時間のランキングは1位が10分、2位が5分、3位が1分未満。特に10分以下を望む女性は全体の74.6%にも上ります。この結果から、性交痛があるために長時間の挿入を避けたい女性が多いことが考えられます。

* 『JEX JAPAN SEX SURVEY 2024』一般社団法人日本家族計画協会家族計画研究センターがジェクス株式会社からの依頼を受けて実施。オンラインで実施された調査で、母数が大きく信頼性が高い。

女性が性交痛を感じる理由

女性が挿入中に感じる性交痛は、中枢神経(主に脳と脊髄)が感じる痛みであることが医学的にわかっています。特に更年期世代では、女性ホルモンの枯渇によって起こる症状であるGSM(閉経関連泌尿生殖器症候群)が見られ、セックスの場面でもさまざまな弊害が起こります。具体的には濡れにくさや、外陰部の皮膚や腟粘膜が薄くなることにより摩擦が増え、これにより性交痛を感じやすくなるのです。さらに、骨盤底筋が低下して収縮と弛緩を繰り返せなくなるためにオルガズムに達しづらくなります。これらは身体の物理的な変化なので、相手への愛が減ったと考えて自分を責める必要はありません。

身体は痛みを記憶してますます痛くなる?

女性にとっての挿入は他者侵入であり、言わば異物が自分の臓器の中に入ってくる状態。一方、男性が挿入によって女性を気持ち良くさせることで征服感を得やすい理由でもあります。そのため、女性は相手の男性に対して「この人はわたしに痛みを与えない安全な存在である」と認識できなければ性的な快感を得られないし、オルガズムにも到達できないのです。もし、性交痛を何度も経験すると「この人はわたしに痛みを与える存在である」と記憶してしまい、軽い刺激なのに強く痛みを感じてしまう中枢感作という状態を招いてしまいます。相手をいくら愛していたとしても、ついにはその人とのセックスが嫌いになってしまうこともあるのです。

パートナーにお願いする時の理想的なコミュニケーション

ここで重要なのは、挿入時間の長さそのものが問題ではないということ。重要なのは挿入時にどのように感じているかを相手に伝えること。そうでなければ、男性側もどのように対処すれば良いのかわからず、やがて挿入時間=我慢を強いられるだけの時間になってしまいます。もちろん、男性が女性の身体に関する正しい情報を知ることも大切ですが、痛みの感じ方は人それぞれなので、女性からも積極的に伝える必要があります。

また、相手への要望を伝える際に、医学的に理想的なのは自分を主語にする方法。「わたしはこう感じている」と伝えることで、相手に責められているという印象を与えにくくなります。「痛くなりやすいから途中でペースを変えてくれると嬉しい。」「更年期で濡れにくくて、痛みも感じやすくなっているから、ここには触れないようにしてくれると助かる。」などと、細かい部分まで言語化することで伝わるケースもあるので、ぜひ意識してみてください。

これら男女間のギャップをコミュニケーションによって埋めることが、お互いに満足度が高いセックスを追及するコツとなるでしょう。

富永先生連載
24万人の痛みや悩みに寄り添ってきた“性の名医”・富永喜代先生が、「大人の性とからだ」のお悩みに丁寧にアドバイス!過去のお悩みはこちら→https://yogajournal.jp/feature/123

ご回答いただいたのは...富永喜代先生

富永先生

富永ペインクリニック院長。医学博士。愛媛県松山市にて富永ペインクリニックを開院。性の悩み専門の性交痛外来を開設し、全国から1万人以上がオンライン診断を受ける。YouTubeチャンネル『女医 富永喜代の人には言えない痛み相談室』は、中高年の性事情に特化した内容で登録者数30万人、総再生回数は7800万回超。SNS総フォロワー数46万人。セクシャルウェルネス世界トップ企業ラブハニーグループの日本初『Pleasure Journey』に登壇。コラボしたウーマナイザー機能搭載『モンアミフィンガー富永喜代モデル』も好評発売中。著書に『女医が教える性のトリセツ』(KADOKAWA)など、著者累計100万部超。

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イラスト/mio.matsumoto

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