悩みが男女で違う理由。女性は質、男性は時間を重視?【女医・富永喜代が教える!大人の性とからだ相談室】

悩みが男女で違う理由。女性は質、男性は時間を重視?【女医・富永喜代が教える!大人の性とからだ相談室】
竹田歩未
竹田歩未
2026-05-29
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女性たちが「我慢する性」から離脱

ここで言えるのは、現代の方が性交痛が増えたとか、性機能が下がったということではなく、女性のセックスに対する価値観がアップデートされたということです。この背景として、インターネットやSNSの普及によりGSM(閉経関連泌尿生殖器症候群)や性交痛に関する医療情報が広まったことが考えられます。昔は「セックスは妻のお勤め」という言葉もあったほど女性が我慢することが正義でしたが、最近は我慢する必要はないという価値観にシフトしているのです。しかし男性は相変わらず、セックスでは長く挿入する方が良いという価値観を持っています。これにはポルノなどによる「男性は長く勃起して女性を気持ち良くし続けられる方が良い」という長時間神話が影響していることが考えられます。

男女がセックスで気持ち良いと感じるタイミング

男女間でギャップが見られる根本的な理由には、身体構造における違いが存在します。まず、男性がオルガズムを得る条件を考えてみましょう。男性にとってセックスのゴールは射精であり、ペニスが刺激されている時間が長く続くほど気持ち良いのです。そのため、挿入状態をできるだけ長くキープしたいし、前戯よりも挿入時間にこだわる傾向があります。

一方で女性の場合、個人差はありますが、一般的に挿入時間が長ければ気持ち良いというわけではありません。女性にとって最も快感につながりやすい刺激は、挿入とはあまり関係がないクリトリスへの刺激。他にも、相手から丁寧に扱われることや心地良い言葉をかけられることなど、安心や信頼という部分も快感のベースになります。

これら男女間のギャップをコミュニケーションによって埋めることが、お互いに満足度が高いセックスを追及するコツとなるでしょう。

富永先生連載
24万人の痛みや悩みに寄り添ってきた“性の名医”・富永喜代先生が、「大人の性とからだ」のお悩みに丁寧にアドバイス!過去のお悩みはこちら→https://yogajournal.jp/feature/123

ご回答いただいたのは...富永喜代先生

富永先生

富永ペインクリニック院長。医学博士。愛媛県松山市にて富永ペインクリニックを開院。性の悩み専門の性交痛外来を開設し、全国から1万人以上がオンライン診断を受ける。YouTubeチャンネル『女医 富永喜代の人には言えない痛み相談室』は、中高年の性事情に特化した内容で登録者数30万人、総再生回数は7800万回超。SNS総フォロワー数46万人。セクシャルウェルネス世界トップ企業ラブハニーグループの日本初『Pleasure Journey』に登壇。コラボしたウーマナイザー機能搭載『モンアミフィンガー富永喜代モデル』も好評発売中。著書に『女医が教える性のトリセツ』(KADOKAWA)など、著者累計100万部超。

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イラスト/mio.matsumoto

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