「良かれと思って飲んでいたわ...」トマトジュースを飲まないほうがいい人の特徴|管理栄養士が解説

「良かれと思って飲んでいたわ...」トマトジュースを飲まないほうがいい人の特徴|管理栄養士が解説
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西迫祐希
西迫祐希
2026-05-10

最近、トマトジュースは飲みましたか?ふと野菜不足を感じたときや、効率的に栄養を摂りたいとき、忙しい日のお助けとして、取り入れている方も多いのではないでしょうか。トマトジュースは手軽に野菜の栄養を補える一方で、健康を維持するためには、取り入れないほうがいい方、摂りすぎ注意の方もいます。トマトジュースの特徴について、管理栄養士の視点から解説します。

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トマトジュースの栄養について

人々の健康意識が高まるにつれトマトジュースの市場も拡大し、食塩無添加・低塩・高リコピンなど、さまざまな商品が販売されています。トマトジュースは「野菜不足を補う」「カリウム補給」「リコピンの補給」などへの期待から、日常的に取り入れている方も多い飲料です。
うまく取り入れれば健康に役立つ一方で、飲用する前に注意が必要な方もいます。どのような人に当てはまるのか、確認していきます。

肥満気味な方

体重の増加が気になる方、BMI25kg /㎡以上の肥満の方は、摂取エネルギーと消費エネルギーのバランスが大切になります。
トマトジュースは健康的でヘルシーと思われがちですが、コップ1杯あたり70kcaL前後あり、濃縮度によってエネルギーが高くなりやすいものもあります。飲料は満腹感を得にくく、食事に加えて摂取されやすいため、結果としてエネルギーの過多につながる可能性があります。

肥満の人
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血糖が不安定・中性脂肪が気になる方

トマトジュースは、濃縮度やトマトの完熟具合などにより、糖質量が多くなります。トマトジュースは液体であるため吸収が速く、さらに製造過程で食物繊維が減少していることから、食後血糖値が上昇しやすくなる可能性があります。日常的に飲用している場合は、一度量を見直し、血糖への影響を確認してみましょう。
また、糖質の多い飲料は中性脂肪の増加にも影響します。

血圧が高めの方

血圧が高めの方は、塩分の摂りすぎに注意が必要です。生のトマトに含まれる塩分量は1個当たり0.02g程度で、ほとんど気にする必要はありません。
ただし、トマトジュースの場合は濃縮されている分、トマト由来のナトリウム量も増えていきます。実際に「食塩無添加」の商品にも栄養成分表示に数値が記載されています。「食塩無添加」=塩分ゼロではないということは知っておきたいポイントです。
血圧が高めで肥満も伴う場合は、トマトジュースのエネルギーも意識できるといいでしょう。

生活習慣病
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腎臓の機能が低下している方

塩分、カリウムの摂りすぎに注意が必要です。腎機能が低下している場合、カリウムやナトリウムなど電解質を調整する機能が低下するため、トマトジュースのようにカリウム量が多い飲料は負担になることがあります。
カリウム制限の程度は個人によって異なります。トマトジュースをはじめ、野菜ジュース、青汁、玉露、コーヒー、牛乳など、飲料からの無意識の摂取に注意しましょう。

トマトジュース
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健康食品を取り入れる前に

トマトジュースをはじめ、栄養をサポートする飲料は「健康のために」取り入れやすい一方で、体重や血糖、脂質、血圧、腎機能などの状態によっては、身体の負担になることもあります。
野菜の代わりではなく、補うことが目的のため、基本は食事から取り入れることが大切です。

健康飲料やサプリメントなど、成分が濃縮されているものを取り入れる際は、必要に応じて医師や管理栄養士に相談することも検討しましょう。

 

【参考】
・文部科学省「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」
・厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2025年版)」
・厚生労働省「令和6年国民健康・栄養調査」

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