トマトジュースを飲むなら「朝」と「夜」どっちが正解?その理由を管理栄養士が解説


手軽にトマトの栄養素を摂れるトマトジュース。効率よくトマトの栄養素を摂るには飲むタイミングも関係します。そのタイミングは朝と夜どちらでしょうか?この記事ではトマトジュースを飲むベストなタイミングと、その理由を管理栄養士が解説します。
トマトジュースを飲むなら朝or夜どっち?
トマトジュースを飲むおすすめのタイミングは「朝」です!朝飲むことでトマトに多く含まれる健康成分「リコピン」を効率よく体内に吸収することができます。なぜ朝飲むと吸収率が高まるのでしょうか?それには絶食時間が関係していると言われています。一般的に夕食から朝食までは就寝時間を挟むため最も絶食時間が長くなります。リコピンを摂取するまでの絶食時間が長くなるほど血中リコピン濃度の上昇が大きくなることが研究によって示されています。
リコピンにはどんな効果がある?
リコピンはトマトに含まれる代表的な栄養素の一つですが、そもそもどんな効果があるのでしょうか。リコピンとはトマトの色素であるカロテノイドの一種です。カロテノイドは抗酸化作用を持ち、体内で発生する活性酸素を抑える働きが期待できます。これによりがんや老化の予防、紫外線から肌を守って肌のハリや潤いを保ち美肌作りに役立ちます。
生のトマトよりジュースの方がリコピンの吸収率が高い?
トマトは生で食べるよりジュースやペーストなどの加工食品から摂るほうがリコピンの吸収率が高まることもわかっています。リコピンはトマトの細胞内に含まれています。この細胞壁は人の消化酵素では分解を受けにくく、加工によって細胞壁が壊されることでリコピンの吸収率が高まると考えられています。よって朝トマトジュースを飲むことはリコピンを最も効率よく吸収できる方法だと言えます。
トマトジュースは苦手…そんな方へおすすめしたい飲み方

トマトジュースはどろっとした口当たりや酸味、青臭さが気になり、苦手だと言う声もよく聞きます。そんな方におすすめしたい飲み方は、「レモン汁のちょい足し」です。更に酸味を足すの?と思うかもしれませんが、柑橘の爽やかな酸味がトマトの青臭さを消してくれます。また液体を混ぜてトマトジュースの濃度を薄めることで、さらっと飲めてどろどろした口当たりも解消できます。トマトジュースは加工段階でビタミンCが減ってしまうのでレモン汁を足すことでビタミンCもプラスでき、栄養価もアップします。
まとめ
トマトジュースは飲む時間を変えるだけで効果的にリコピンを摂取することができます。美容にも健康にも嬉しい効果がたくさんあるので、是非朝食に取り入れてみてくださいね。〈参考文献〉
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