トマトジュースで作る発酵調味料【トマト麹】が万能!料理にコクとうま味が加わって最高な件
忙しいときでも、ゴクゴクッと飲むだけで、トマトの栄養を手軽に取ることができるトマトジュース。そんなトマトジュースを使って作る発酵調味料“トマト麹”が、美味しい&体に嬉しい! 今回は、発酵食品ソムリエの資格を持つ筆者が、トマト麹の超簡単な作り方をご紹介していきます。
食卓に彩りを添えてくれる真っ赤な野菜・トマト。
その見た目もさることながら、フレッシュな酸味と甘味が何とも美味しいですよね。また、抗酸化作用を持つリコピンや、腸内環境を整える食物繊維、風邪予防・美肌効果に期待されるビタミンA・C・E、塩分の排出を助けるカリウムなどの栄養が豊富で、「トマトが赤くなると医者が青くなる」と言われているのにも至極納得。
また、生のトマトだけでなく、トマトジュースにおいても、リコピンをはじめとする栄養を取ることは可能です。しかも、トマトジュースの場合、洗う、切る、盛りつけるという手間が不要。ちなみに、1日のなかでも、リコピンの吸収率が高いのは朝。忙しいこの時間帯であっても、コップに移すだけでゴクゴクッと手軽に飲めてしまうのもトマトジュースの魅力でしょう。
ところで今、そんなトマトジュースを米麹(※)と塩と混ぜて発酵させた調味料“トマト麹”が話題になっていることをご存じですか?
トマトジュースに、さらなる栄養価とうま味がプラスされたこの発酵調味料。
ここ数年にわたって広く知られるようになった塩麹や醤油麹のトマトバージョン…、というとイメージしやすいかもしれません。
※ 米麹・・・疲労回復に働くビタミンB群が豊富。ほかにも、米麹の食物繊維や酵素によって生成されるオリゴ糖は、腸内で乳酸菌をはじめとする善玉菌の増殖を助けるため、腸内環境を改善する効果にも期待できる。タンパク質分解酵素のプロテアーゼは、グルタミン酸などのアミノ酸を作ることで、素材のうま味を増幅して、味に深みを出す。
トマト麹は、作り方もとても簡単で、ドレッシングの代わりにしたり、トマトソースに加えたり、コンソメの代わりに使ってスープを作ったり、ハヤシライス・カレーのルーを作ったりすることもできちゃう!
それでは早速、トマト麹を作っていきたいと思います。
混ぜるだけ、超簡単! トマト麹の作り方
トマト麹は、トマトジュースと米麹、塩を混ぜて発酵させるだけで、簡単に作ることができます。
<材料>作りやすい分量
・トマトジュース(食塩不使用)・・・175ml
※ 塩は材料に含まれているので、トマトジュースは食塩不使用のものを使います。
・米麹(乾燥)・・・100g
・塩・・・35g
<作り方>
1.米麹をボウルに入れて、ほぐす
※ 米麹がパラパラになるまで、ほぐしましょう。
2.1に塩を加えて、よく混ぜる
※ 両手ですり合わせるようにして、米麹と塩をよく混ぜ合わせます。
3.2にトマトジュースを加えて、よく混ぜる
※ 清潔なスプーンやゴムベラなどを使って、まんべんなく混ぜます。
4.3を煮沸消毒した容器に移したら、フタをする
※ 熟成中にガスが発生することがあるので、キッチンペーパーでフタをするといいでしょう。容器のフタを使用する場合は、完全に閉めないようにします。
あとは、直射日光が当たらない冷暗所で保管し、1日に1回、空気を含ませるようにしっかりとかき混ぜます。
夏場で1週間、冬場で2週間ほどで、トマト麹の完成です。
※ 発酵具合は、気温や湿度によっても変わってきます。
※ 完成後のトマト麹は、冷蔵庫で保管して、なるべく早く使い切るようにしましょう。
濃厚なトマトジュース、もしくはトマトの水煮缶に、コンソメを混ぜたかのようなコクとうま味が感じられるトマト麹。
美味しい&体に嬉しい発酵調味料は、さまざまな料理との相性がよく、重宝すること間違いなしです。
筆者は、トマト麹をミネストローネにちょい足しして、トマトの風味をより濃く・深く味わう食べ方にハマッています。
ドレッシングとしてサラダにかけたり、豆腐にかけるのも良さそう。
トマトがお好きな方は、ぜひ作ってみてはいかがでしょうか。
AUTHOR
高木沙織
ヨガインストラクター。「美」と「健康」には密接な関係があることから、インナービューティー・アウタービューティーの両方からアプローチ。ヨガインストラクターとしては、骨盤ヨガや産前産後ヨガ、筋膜リリースヨガ、体幹トレーニングに特化したクラスなどボディメイクをサポートし、野菜や果物、雑穀に関する資格も複数所有。“スーパーフード”においては難関のスーパーフードエキスパートの資格を持つ。ボディメイクや食に関する記事執筆・イベントをおこない、多角的なサポートを得意とする。2018~2019年にはヨガの2大イベントである『yoga fest』『YOGA JAPAN』でのクラスも担当。
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