ヨーグルトを食べなくても大丈夫?カルシウム・乳酸菌を補える代わりの食材を管理栄養士が解説
「カルシウムや乳酸菌を手軽にとれる食品」として、まず思い浮かぶのはヨーグルトではないでしょうか。商品パッケージを見ると、カルシウムの量や乳酸菌の種類が記載されているものも多く、健康的な食品として知られています。しかし「酸味が苦手」、「乳製品が合わない」などの理由で、ヨーグルトを食べられない方も少なくありません。今回はヨーグルトが苦手でも取り入れやすい、カルシウムや乳酸菌不足を補う食材について解説します。
栄養面で置き換えやすいのは牛乳
カルシウムは骨や歯の形成に欠かせないミネラルです。ヨーグルト100gあたり約120~140mgのカルシウムが含まれ、成人が1日に必要なカルシウム量の約1/5を補うことができます。
ヨーグルトと置き換えやすいのは、まずは同じ乳製品の牛乳です。100mL(コップ約半分)あたりカルシウムは約110mg含まれており、「ヨーグルトは苦手でも牛乳は飲める」という場合は、置き換えやすい選択です。ただし、普通牛乳には脂質も多く含まれるため、飲みすぎには注意が必要です。1日200~400mL程度を目安に、体重や脂質が気になる場合は低脂肪の牛乳を選びましょう。カルシウム量は普通牛乳と同程度です。
ちなみに、一般的な豆乳に含まれるカルシウムは少なめであり、カルシウムの補給源としては代替になりにくい食品です。
小松菜・木綿豆腐で効率的にカルシウムを補う
小松菜100g(約1/2束)あたりカルシウムは約170mg、木綿豆腐100g(約1/3丁)あたりカルシウムは約90mg含まれます。豆腐は使用する凝固剤の種類によってカルシウム量に差があります。
これらの食品は料理に取り入れやすいため、汁物や和え物、炒め物など普段の料理に加えることで、効率的にカルシウムを補うことができます。
発酵食品で乳酸菌を補う
乳酸菌はヨーグルトだけでなく、味噌、ぬか漬け、キムチなどの発酵食品に含まれています。日常的に食事に取り入れることで乳酸菌を補うことができます。
ただし、これらの食品は塩分量が多いため、ヨーグルトと比べると取り入れ方に注意が必要です。とくに高血圧や心疾患、腎疾患など、塩分制限が必要な疾患がある場合は、量や頻度を決めて控えめにしましょう。
食物繊維で短鎖脂肪酸を増やす
乳酸菌の主な役割は「腸内環境の改善」です。その働きを補う食品を増やすことで、乳酸菌の不足を補い、役割を分担することができます。
そこで意識してとりたいのが食物繊維。食物繊維はヒトの消化酵素では分解できず、腸内細菌のはたらきによって短鎖脂肪酸が生成されます。短鎖脂肪酸は腸のエネルギー源となるほか、腸内環境を整えることや免疫機能にも関係します。短鎖脂肪酸を増やすためには、食物繊維の摂取が欠かせません。食物繊維は野菜、きのこ、海藻の他、納豆や玄米、果物などさまざまな食品に含まれます。
まとめ
ヨーグルトが苦手な場合でも、ほかの食品を組み合わせることで不足分を補うことができます。カルシウムは、乳製品や豆腐、小松菜などカルシウムを多く含む食品で、乳酸菌は発酵食品のほか、腸内細菌のエサとなる食物繊維を摂ることにより、その働きをサポートします。
栄養素は単独ではなく、さまざまな栄養素が代謝や吸収に関わり合いながら体の中で働いています。特定の食品に偏らず、さまざまな食品を取り入れながら、バランスよく食事を整えましょう。
【参考】
・文部科学省「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」
・厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2025年版)」
・厚生労働省「令和5年国民健康・栄養調査」
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