【なぜ「何もしない」が落ち着かないのか】休息にまで正解探しをしてしまう人へ、精神科医が伝えたいこと

【なぜ「何もしない」が落ち着かないのか】休息にまで正解探しをしてしまう人へ、精神科医が伝えたいこと
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精神科で外来を行い、6万人以上インスタやvoicyのフォロワーに対してHSP気質に関する発信、書籍刊行など幅広い分野で活動する精神科医しょうさんが、HSPやメンタルヘルスに関する身近なギモンを解説。生きづらいをラクにするためのヒントを連載形式で紹介します。

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朝、軽く体を動かして、体にやさしいものを食べる。
スマホはできるだけ見ない。静かな時間をつくる。

そんな休日は、とても素敵ですよね。まさに私の理想の休日と感じる人も多いでしょう。けれど同時に、こんな日もありませんか。

・昼過ぎまで眠ってしまった...
・気づけばスマホを何時間も見ている...
・部屋は少し散らかったまま...

「こんな休み方でいいのかな..」と誰に責められたわけでもないのに、心のどこかで自己採点をしてしまう。そんな中、ついSNSを開けば、整った休日の風景が並びます。旅先の景色、学びの時間、心身を整える習慣。それを素敵だと思う一方で、自分の「何もしなかった一日」と比べてしまう。そして、自分の休日に不正解の判子を押してしまっていませんか?

そもそも..なぜ「何もしない」が落ち着かないのか

特に真面目で、がんばることを大切にしてきたあなたほど、「止まっている自分」にどこか落ち着かなさを感じるのかもしれません。

・成長すること
・整えること
・よりよくあること

少しでも前進しようとする姿勢は、それ自体が尊いものです。ただ、その軸を休みの日にも当てはめてしまうと、本当は「心地よさ」が基準でいいはずなのに。

・どれだけ回復できたか
・何を学べたか
・意味のある時間だったか

いつの間にか「正しさ」を探してしまう。結果として、「何もしない」ことが落ち着かないと感じてしまうんですね。

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休みを「評価」からそっと外してみる

では、その「つい正解を探してしまう癖」を、 少しだけゆるめるとしたら、どんなことができるでしょうか。大きく変わる必要はありません。 ほんの少し、基準をずらしてみるだけでも十分です。

Step 1:休息を「成果」から切り離してみる

回復できたかどうかを、あとから振り返らなくてもいい。休息は、何かを得るための時間でなくてもいいのです。ただ、緊張がゆるむ時間であれば、それで十分かもしれません。「うまく休めなかった」と感じる日があっても、 それもひとつの休み方なのだと思ってみましょう。

Step 2:整っていない時間に、理由をつけすぎない

昼過ぎまで眠ってしまった日も、だらだらと過ごした日も、すぐに意味を探さなくても大丈夫です。疲れていたのかもしれないし、ただ、立ち止まりたかっただけかもしれない。休むことに、いつも明確な理由を持たなくてもいいのです。

Step 3:基準を「理想」ではなく「体感」に戻してみる

「良い休み方」だったかどうかよりも、 今、呼吸が少し深くなっているかどうか。心が、ほんの少し静かになっているかどうか。正解かどうかではなく、 あとから振り返ったときに「悪くなかった」と思える感覚を目安にしてみる。評価の軸を少し緩めるだけで、休む時間の居心地は、静かに変わっていきます。

そしてもし、休みの日に「これでいいのかな」とソワソワし始めたら、その場で3回だけ、ゆっくり呼吸をしてみてください。

・鼻から吸って、口から長く吐き出す。
・吐く息と一緒に、「ちゃんと休めているかな」という思考も外へ手放すイメージ。

ゆっくりとした呼吸は、副交感神経の働きを高め、ソワソワした感覚をやわらげてくれます。

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まとめ

休むことは、次の日のための準備だけではありません。あなたがあなたとして、 そのままでいることを許す時間です。整った休日も、整っていない休日も、 どちらもあなたの時間。評価しなくていい。説明しなくていい。今日、ほんの少し肩の力が抜けているなら。それだけで、この休みはちゃんと役目を果たしています。

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