疲れやすい人ほどやりがち!ビタミンB群が不足するNGな食べ方【管理栄養士が解説】
「しっかり寝ているのに疲れが抜けない」「以前より疲れやすい」と感じることはありませんか。こうした背景には、睡眠や運動だけでなく、日々の食事内容が影響している可能性があります。私たちは食事からエネルギーを摂っています。しかし、食べただけでは体は動きません。体内でエネルギーとして“使える形”に変換されて、はじめて活動の源になります。その変換を支えているのがビタミンB群です。本記事では、ビタミンB群が不足しやすい食習慣と、日常で実践できる予防策を整理します。
ビタミンB群とは
ビタミンB群はB1、B2、ナイアシン、B6、B12、葉酸、パントテン酸、ビオチンの8種類で、水溶性ビタミンに分類されます。
下表は、各ビタミンの主な働きと効率的に補える食品の例です。
これらのビタミンB群は、糖質・脂質・たんぱく質をエネルギーに変える働きや、血液・神経・肌の健康を支える重要な役割があります。体内に長期間蓄えられないため、食事から毎日安定的に摂取できないと、エネルギーの効率的な利用が妨げられ、疲れやすさや集中力低下などにつながります。
ビタミンB群不足につながる食べ方
主食だけで済ませる
朝や昼に菓子パンやおにぎりだけ、夜もごはんだけという食事は、B群を含む副菜や主菜が不足しやすくなります。忙しさや時間の制約で手軽に済ませたい背景もあり、単品で済ますことで複数のB群をまとめて摂取する機会が減ります。
主食のとりすぎ
丼もの大盛り、麺類とごはんの組み合わせ、菓子パン複数個、甘い飲料との併用など、糖質量が多い食事では、ビタミンB1の必要量が増加します。
ビタミンB1は体内に蓄積されにくいため、糖質過多の食事が続くと相対的不足を招きやすくなります。
主菜の偏り
ビタミンB群は肉・魚・卵・乳製品・大豆製品など、食品によって含まれる種類や量に差があります。例えば、豚肉や大豆製品はB1が多め、魚や貝類はB6・B12が摂りやすく、卵や乳製品はB2が豊富です。主菜を意識せず食事を組むと、特定のB群だけは摂れても、他のビタミンB群が不足しやすくなります。
アルコールの習慣的摂取
アルコールはビタミンB1やナイアシンの消費を増やし、吸収も妨げることがあります。特に毎日の飲酒や飲酒量が多い場合は、これらのビタミンB群不足に直結するリスクがあります。
不足を防ぐ工夫とは
主食にビタミンB1を含む食品を添える 例:ごはん+豚肉の生姜焼き、納豆ごはん
主菜は偏らないように選ぶ 例:おにぎり+焼き魚、麺類+ゆで卵、丼もの+冷ややっこなど、魚・肉・卵・大豆製品を組み合わせる
未精製穀類を取り入れる 例:玄米、雑穀米、全粒粉パンなど
アルコール時はビタミンB1やナイアシンが豊富なおかずを追加 例:豚の生姜焼き、まぐろの刺身、かつおのたたきなど、ビタミンB群を補える食品
まとめ
理想はバランスの取れた献立ですが、まずは毎食一品ずつ追加する小さな工夫から始めることが、疲れにくい体づくりにつながります。
単品中心の食事や主菜不足、アルコール習慣など、生活の中でB群が不足しやすい要因が潜んでいます。毎食、複数の食品からビタミンB群を取り入れるだけでも、疲れにくさや集中力維持に役立ちます。
参考文献
厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2025年版)」
厚生労働省 e-ヘルスネット「ビタミン」
食品成分表2025
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