更年期世代の2月に起こりやすい「頭の疲れ」のサイン|何事もおっくうになるときに、体と心で起きていること

更年期世代の2月に起こりやすい「頭の疲れ」のサイン|何事もおっくうになるときに、体と心で起きていること
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高本玲代
高本玲代
2026-02-17

更年期の方に向けたサービス「よりそる」を運営する高本玲代さんが綴るコラム連載。高本さんご自身もまさに更年期世代。わかりやすい不調だけではない更年期の影響について、体験を交えてお話しいただきます。

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2月に入る頃から、こんな相談が増えてきます。

「特別つらい出来事があったわけではないのに、何をするにもおっくうです」
「考えなきゃいけないことは分かっているのに、頭が動かない感じがします」
「やる気がないわけじゃないのに、なぜか腰が上がらなくて……」

更年期世代の女性からよく聞く声です。そして多くの方が、こう付け加えます。

「怠けているだけでしょうか」
「気持ちの問題ですよね」

でも、この時期に感じやすいその感覚は、性格や気合の問題ではないことがほとんどです。

むしろ2月は、更年期世代にとって「頭が疲れやすい条件」が重なりやすい季節なのです。

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2月は「気づかない疲れ」がたまりやすい

1月は、年始という区切りがあり、多少無理をしても「始める力」で動けてしまいます。

一方で2月は、寒さが続き、日照時間もまだ短く、年度末や春を意識し始めるといった要素が重なり、エネルギーを使い続けているわりに回復しにくい時期です。

更年期世代の場合、ホルモンバランスの変化によって「体の回復力」と「頭の切り替え力」が以前より繊細になっています。

そのため、自分では「普通に過ごしているつもり」でも、知らないうちに思考の疲れが蓄積していきます。

この疲れは、頭痛や不眠のように分かりやすい症状として出ないことも多く、代わりにこんな形で現れます。

サイン① 何事もおっくうになる

2月に増える代表的なサインが、「やる気がないわけではないのに、おっくう」という感覚です。

  • 買い物に行くのが面倒
  • メールを開くのが億劫
  • 簡単なことでも後回しにしたくなる

これは、意思が弱くなったわけではありません。

頭の中では「やった方がいい」「やらなきゃいけない」と分かっているのに、そこへ向かうエネルギーが湧いてこない状態です。

この状態は、思考が疲れているサインでもあります。

サイン② 考えること自体が重くなる

更年期世代の2月は、「考える」ことそのものが負担になりやすい時期です。

  • 選択肢を比べるのがつらい
  • 決めるまでに時間がかかる
  • 考え始めると、余計に混乱する

こうした状態になると、人は無意識のうちに「考えなくて済む行動」を避けるようになります。

その結果、先延ばしが増え、最低限のことしかできず、自分を責めてしまうという悪循環に入りやすくなります。

サイン③ 「ちゃんとしなきゃ」が増える

意外に思われるかもしれませんが、頭が疲れているときほど「ちゃんとしなきゃ」という思考が強くなります。

  • このままじゃダメ
  • もっと頑張らないと
  • 周りはちゃんとできているのに

これは前向きさの表れではなく、思考の余白がなくなっているサインです。

余裕があるときほど、人は「今はこれでいい」と考えられます。

2月にこの言葉が頭の中で増えているなら、それはあなたがサボっているからではなく、頭が休みを求めている合図かもしれません。

なぜ更年期世代は「頭が疲れやすい」のか

更年期に入ると、体調の波だけでなく、思考や判断の波も大きくなります。

以前なら自然にできていたこと、たとえば優先順位をつける、切り替える、割り切るといったことに、少し時間がかかるようになる方も多いでしょう。

これは能力が落ちたのではなく、脳がより多くのエネルギーを必要とする状態に変化しているためです。

2月はそこに寒さや疲労、先の見えなさが重なり、「頭の疲れ」が表に出やすくなります。

何事もおっくうなときに、無理にしないこと

この時期に大切なのは、無理に前向きになろうとしないことです。

  • やる気を出そうとしない
  • 気合で乗り切ろうとしない
  • 「怠けている」と決めつけない

代わりに、「いまは頭が疲れているのかもしれない」と、そっと気づいてあげてください。

ヨガの考え方でも、まずは「今の状態に気づく」ことが大切にされます。

整える前に評価を手放す。それだけで、思考の緊張は少し緩み始めます。

2月は「回復の準備期間」

2月は、何かを大きく変える月ではありません。

むしろ春に向けて回復の土台をつくる時期です。

何事もおっくうに感じるときは、「進めない自分」ではなく、「立ち止まって整えようとしている自分」として捉えてみてください。

それは、更年期世代の体と心が出している、とてもまっとうなサインなのです。

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