しょうがの食べ過ぎは逆効果?NGな使い方と1日の適量|管理栄養士が解説
しょうがは体を温める食材として広く知られ、冷え対策や消化促進などさまざまな健康効果が期待されています。しかし、食べ過ぎや誤った摂り方をすると、かえって体調不良を招くこともあります。この記事では、しょうがのNGな使い方と1日の目安量、そしておすすめの取り入れ方を管理栄養士が解説します。
しょうがのNGな使い方
① 空腹時の大量摂取
しょうがの大量摂取は、腹痛や胸やけ、下痢、口や喉のヒリヒリ感などを引き起こす可能性があります。しょうがには胃酸の分泌を促進する働きがあり、適量であれば消化を助けますが、空腹時や胃が弱っている時などに大量に摂取すると、胃への刺激が強くなり不快感を感じやすくなります。
②しょうが入り飲料の飲み過ぎ
しょうが湯やジンジャーティーは、体を温めたり、のどの痛みに効くと言われていますが、飲みすぎるとしょうが成分の大量摂取につながる原因となります。商品によっては砂糖が多く含まれているため、血糖値が急上昇してだるさや疲労感の原因となります。また、しょうが自体にカフェインは含まれていませんが、紅茶としょうがが組み合わさった商品では、紅茶由来のカフェインを摂取することになります。水分補給代わりに何杯も飲むと、糖分やカフェインの摂り過ぎにつながる可能性があります。「体に良さそうだから」となんとなく飲み続けたり、水分補給代わりに飲むことはおすすめしません。
③ チューブしょうがを大量に使う
手軽で便利なチューブタイプのしょうがですが、商品によっては砂糖や食塩、増粘剤、香料などの添加物が含まれています。しょうがを摂っているつもりでも、同時に余分な糖分や添加物を摂取している可能性があります。特に日常的に多用していると、知らないうちに糖質やナトリウムの摂取量が増えてしまうことも。便利でつい手が伸びがちですが、原材料表示を確認し、できるだけシンプルなものを選ぶことが大切です。
しょうがの1日の適量はどのくらい?
しょうがの適量は、1日約10gが目安とされています。これはおおよそ1かけ分程度です。通常の料理で薬味として使う分には、食べ過ぎになることはあまりありません。しかし、料理だけでなく、しょうが入りドリンクやお菓子、加工食品などを日常的に摂っている場合は、合計摂取量が多くなる可能性があります。「料理では少量だから大丈夫」と思わず、1日のトータル量を意識することが大切です。
管理栄養士おすすめの取り入れ方
生のしょうがをすりおろして使う
しょうがは使い切れずに腐らせてしまうことも多い食材です。おすすめは、購入後すぐにすりおろして小分けにし、冷凍保存する方法です。
・少量ずつ使える
・チューブしょうがに頼らなくて済む
・無駄なく使い切れる
というメリットがあり、必要なときにさっと使えるため、継続しやすい方法です。
油に香りを移して使う
しょうがの香り成分には、臭み消しや食欲増進効果があります。炒め物をする際は、熱した油にスライスしたしょうがを入れて香りを移し、その後取り出してから他の食材を調理すると、しょうがの風味がやさしく広がります。しょうがの成分の一部は脂溶性のため、油と組み合わせることで効率よく活用できます。香りだけを引き出せるため、しょうがの辛みが気になる方にもおすすめです。
まとめ|しょうがは「適量」が健康のカギ
しょうがは、適量であれば体を温め、消化をサポートしてくれる優秀な食材です。しかし、チューブ製品の多用や大量摂取、甘い飲料としての飲み過ぎは、体への負担になることがあります。1日の目安は約10g。料理を中心に自然な形で取り入れ、保存や調理法を工夫することで、無理なく安全にしょうがの健康効果を活かすことができます。健康のために取り入れるからこそ、「摂りすぎないこと」を意識し、上手にしょうがと付き合っていきましょう。
〈参考文献〉
生姜は体を温める効果があるそうだが、どのような成分が働いているのですか。:農林水産省
ショウガ|とれたて大百科|食や農を学ぶ|JAグループ
厚生労働省eJIM | ショウガ[ハーブ - 医療者]
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