はちみつとメープルシロップの違いとは?栄養価とおすすめの使い方を管理栄養士が解説
「自然由来だから体に良さそう」「白砂糖よりヘルシーそう」といったイメージから、砂糖の代わりとして、はちみつやメープルシロップを取り入れている方は多いのではないでしょうか。 しかし、はちみつとメープルシロップは、原料や製造方法がまったく異なる甘味料です。そのため、栄養価や体への働きにも違いがあります。この記事では、はちみつとメープルシロップの栄養価の違いを整理し、それぞれに向いている使い方を管理栄養士が解説します。
はちみつの特徴
濃厚な甘さと、ミツバチが採取する花の蜜の種類、地域によって異なる味わいや風味を楽しめる点が特徴です。古くからはちみつは健康に良いとされていますが、はちみつの主な健康効果は以下の通りです。
即効性のあるエネルギー源になる
はちみつに含まれる糖質の多くは、グルコース(ブドウ糖)とフルクトース(果糖)です。これらは単糖類のため、体内で分解する必要がなく、摂取後すぐにエネルギーとして利用されます。そのため、運動前後や疲労時、朝のエネルギーチャージに適した甘味料といえます。
腸内環境を整える
はちみつには、オリゴ糖やグルコン酸が含まれています。オリゴ糖は腸内でビフィズス菌などの善玉菌を増やす働きがあり、腸内環境の改善に役立ちます。善玉菌が増えることで、便秘や下痢の予防・改善が期待できます。また、グルコン酸にも腸内環境を整える作用があるとされています。
抗菌作用が期待できる
はちみつには抗菌作用があるといわれていますが、特に高い抗菌作用が期待されているのが、マヌカハニーです。マヌカハニーは、ニュージーランドに自生するマヌカの花から採れるはちみつで、ニュージーランド政府の厳格な管理・監査を受けたもののみが認証されています。
はちみつの中でも特に殺菌作用が強いことで知られており、のどの痛みや咳、風邪などの感染症の予防・改善を目的として、健康維持や体調管理に取り入れられることがあります。
メープルシロップの特徴
独特の香りと風味がありながらも、クセが少なく、すっきりとした甘さが特徴です。飲み物や料理、お菓子作りなど、幅広い用途に使いやすい甘味料として取り入れやすい点も魅力です。
エネルギーは糖質が控えめ
メープルシロップは、はちみつに比べてエネルギー量と糖質量が低めの甘味料です。そのため、砂糖やはちみつの代わりに使うことで、甘さを楽しみながらカロリーを抑えたい場合に適しています。
ミネラルが豊富
メープルシロップには、カリウム・カルシウム・マグネシウム・鉄などのミネラルが含まれています。カリウムは体内の余分な塩分を排出する働きがあり、カルシウムやマグネシウムは骨や筋肉の健康維持に関与します。日常的に不足しやすいミネラルを、甘味料から補える点が特徴です。
抗酸化作用が期待できる
メープルシロップには、ポリフェノールが含まれています。ポリフェノールには抗酸化作用があり、体内の酸化ストレスを抑え、炎症の予防や体調管理に役立つ可能性があるとされています。
目的別おすすめの甘味料の選び方
運動時のエネルギー補給には「はちみつ」
運動前後や、素早くエネルギーを補給したいときには、はちみつがおすすめです。はちみつに含まれる糖質の多くは、グルコース(ブドウ糖)とフルクトース(果糖)といった単糖類で、体内で分解する必要がありません。そのため、摂取後すぐにエネルギーとして利用されやすく、運動前のパフォーマンス維持や、運動後のエネルギー回復に適しています。
ダイエット中の甘味料には「メープルシロップ」
体重管理やダイエット中に甘味料を使う場合は、メープルシロップがおすすめです。はちみつに比べてエネルギーや糖質が低めで、砂糖の代わりとして使うことで、カロリーを抑えながら甘さを楽しむことができます。また、ミネラルを含んでいるため、食事量を控えている期間でも栄養面のサポートが期待できます。「甘いものを完全に我慢する」のではなく、質を選んで取り入れるという点で、ダイエット中に使いやすい甘味料です。
まとめ|目的に合わせて賢く使い分けよう
はちみつとメープルシロップは、どちらも自然由来の甘味料ですが、特徴はそれぞれ異なります。味わいや風味の他、目的に合わせて使い分けてみると、より1歩健康に近づきます。
〈参考文献〉
「日本人の食事摂取基準(2025年版)」策定検討会報告書|厚生労働省
はちみつ | 成分情報 | わかさの秘密
メープル | 成分情報 | わかさの秘密
Maple Syrup Phytochemicals Include Lignans, Coumarins, a Stilbene, and Other Previously Unreported Antioxidant Phenolic Compounds | Journal of Agricultural and Food Chemistry
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