疲れが抜けない…のは「肋骨」が動かず“呼吸が浅い”から?呼吸を深めるやさしい肋骨ストレッチ
「呼吸が浅い気がする」「なかなか疲れがとれない」そんな感覚はありませんか? もしかしたら、肋骨まわりの動きの悪さが関係しているかもしれません。肋骨は、姿勢や体幹の安定だけでなく、呼吸を助ける役割もしています。こちらの記事では、硬くなりがちな肋骨まわりの筋肉をやさしくほぐすためのストレッチをご紹介します。
肋骨の役割と動きにくくなるデメリット
肋骨は、胸郭(きょうかく)を形成する一部の骨で、心臓や肺などの臓器を守る役割を担っています。それだけでなく、呼吸を行うたびに、胸郭を広げたり縮めたりしながら、肺への空気を体内に取り込む手助けをしています。肺は、自身で動きことができないので、肋骨の間の筋肉や横隔膜(おうかくまく)の動きが欠かせません。
しかし、長時間のデスクワークやスマートフォン操作などで背中が丸まった姿勢が続くと、肋骨まわりの筋肉が硬くなり、肋骨が動きにくくなってしまいます。肋骨が動きにくくなると、呼吸が浅くなるだけでなく、肩や首のこり、背中の張り、疲れやすさなどさまざまな体の不調につながることがあります。また、肋骨の動きが制限されることで、体幹がうまく使えなくなり、姿勢の崩れや腰への負担が増えがちです。肋骨のしなやかな動きを取り戻すことで、快適な日常動作を取り戻すことができます。
呼吸をする際に働く肋骨まわりの筋肉
肋骨と肋骨の間にある「肋間筋(ろっかんきん)」は、外肋間筋と内肋間筋の2つの筋肉から構成されています。外肋間筋が収縮すると、肋骨が引き上がり、胸郭が広がります。反対に、内肋間筋が収縮すると、肋骨が引き下がり、胸郭が締まります。他にも、胸腔と腹腔を横に区切っている、ドーム状の形をしたインナーマッスル「横隔膜(おうかくまく)」も肋骨の動きには欠かせません。横隔膜が上下に動くことにより、肋骨などに囲まれた胸腔内の圧力が変化をします。つまり、肺が膨らんだり縮んだりします。肋間筋と横隔膜は、呼吸をする際に欠かせない筋肉です。
肋骨まわりの筋肉ほぐして呼吸をしやすくするストレッチ
呼吸が浅くなることで、体の中で酸素と二酸化炭素を交換が十分にできなくなってしまい、代謝の低下や血流の悪さにつながり、体の疲れやすさが残ってしまいます。疲労回復をするためにも、肋骨まわりの筋肉をほぐし、呼吸を深めていきましょう。
肋骨まわりの筋肉をほぐすストレッチ
①楽な姿勢で座ります。椅子に座ったままでも行えます。
②肋骨に軽く手を添え、息を吸いながら肩を後ろに引き、肋骨を開いていきます。
③息を吐きながら、背中を丸め、肩を内側に入れながら肋骨を締めていきます。
④呼吸に合わせながら、5回ほど繰り返します。
肋骨の動きをスムーズにする「かんぬきのポーズ」
①ひざ立ちの姿勢になります。右脚を横に広げ、左ひざの直線上に右かかとがくるようにします。
②右手の甲を右太ももの上に乗せ、左腕を真上にあげます。
③息を吸って、吐きながら、上体を右真横に倒していきます。左肩を少し後ろに引き、斜め左方向を見ます。
④呼吸をしながら30秒ほどキープをし、反対側も同じように行います。
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