寸胴体型の原因は【肋骨の下側が開いている】から?!ウエストがキュッと細くなる「胸郭ストレッチ」
「エクササイズやストレッチを頑張っているのになかなかウエストがくびれない」「寸胴体型が改善しない」……。その悩みの原因、実は「肋骨の開き」にあるかもしれません。
肋骨パッカンの原因
「肋骨パッカン」とは肋骨の下が開いている状態です。左右の肋骨が中心で合わさってできる下部の角度のことを肋骨下角角度といいますが、通常は70~90度といわれます。しかし肋骨パッカンの状態では、90度以上開いているとされ、この状態をリブフレアとも言います。
肋骨が開くとウエストが太く見える
肋骨が開いていると肋骨の下が胸よりも前に出っ張っているように見えたり、アンダーバストのサイズも大きくなってしまいます。さらに見た目の問題だけでなく、リブフレアには以下のような体への悪影響もあります。
・姿勢が悪くなる…猫背と反り腰が組み合わさった姿勢(スウェイバック姿勢)につながりやすくなる
・呼吸が浅くなる…呼吸筋の一つである横隔膜の運動に影響を与え、深い呼吸がしづらくなる
・首肩こりの原因になる…横隔膜が動きづらくなると首肩周囲の筋肉を代償として使うため、首肩の筋肉が常に緊張状態になる
肋骨パッカンの状態でエクササイズをしても不十分
肋骨が開いた状態でエクササイズをしても十分な効果は出ません。それどころか体のどこかに余分な負担をかけてしまう可能性もあり、腰痛や膝の痛みといった慢性的な症状につながることもあります。
肋骨を締めるなら「胸郭」を意識して
リブフレアを予防・解消するためには、開いた肋骨を締める必要があります。その際に意識したいのが胸郭です。
胸郭は12個の胸椎と左右12対の肋骨、1個の胸骨で構成される鳥かごのような骨格で、心臓や肺などの臓器を保護する(外部の衝撃から守る)役割があります。固い骨格というイメージがあるかもしれませんが、実際は可動性の高いパーツとなっています。
胸郭がきちんと動くことで、不良姿勢や浅い呼吸が改善し、肋骨パッカンも予防・解消することができます。
胸郭の周りにある肋間筋を鍛えよう
胸郭を構成する骨である肋骨の間には、肋間筋という筋肉があります。肋間筋は胸椎から胸骨にかけて、心臓や肺を取り囲むようについています。
外肋間筋:息を吸う時に働く。肋骨を引き上げる。
内肋間筋:息を吐く時に働く。肋骨を下げる。
外肋間筋と内肋間筋は互いに交差していて、それぞれが協働することによって肋骨を動かしていま
す。
呼吸を意識した胸郭ストレッチ
肋間筋を刺激するには深呼吸をするだけでもよいのですが、息を吐く動作だけだとガチガチに固めてしまうこともあります。まずは、じっくりとほぐしていきましょう。胸郭全体も一緒に動かすことで、効率よく肋間筋を刺激することができます。ゆったりとした呼吸に合わせて、胸郭の形を変えるストレッチを行っていきましょう。
【運動の効果】
胸から背中にかけて体の内側から刺激していくことで、リブフレアの予防や改善、首肩こりや腰痛の解消、アンダーバストの引き締めなどの効果が期待できます。
【運動の流れ】
(1) 椅子に座って脚を腰幅かやや広めに開く。手を肋骨の下部にあて、息を吸いながら胸を内側から大きく膨らませる。
(2) 胸を膨らませたまま、上半身を右斜め前に倒す。倒したまま2~3回深呼吸をする。
(3) 胸を膨らませたまま、上半身を左斜め前に倒す。倒したまま2~3回深呼吸をする。
左右それぞれ2~3セット、動作も呼吸もゆっくりと行います。
【ポイント】
・肋骨と肋骨の間を呼吸やストレッチ動作で広げる・狭くするイメージをしながら動いていきましょう。
・肋骨に置いた手で肋骨の形、動きを感じてみてください。
・息を吐く時に肋骨に置いた手に少し圧を加えると、肋骨を締める感覚が分かりやすくなります。
【注意事項】
まずは無理なく、普段よりも丁寧に呼吸をする意識で行ってみてください。途中で息を止めたり、力み過ぎないように気をつけましょう。
運動の詳細は以下動画からも確認いただけます
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