冬に急増する“冷え・くすみ・疲れ”は〈巡り不足〉が原因だった? 今日からできる温活・白湯・ヨガ習慣

冬に急増する“冷え・くすみ・疲れ”は〈巡り不足〉が原因だった? 今日からできる温活・白湯・ヨガ習慣
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佐藤 舞
佐藤 舞
2025-12-06

寒さが本格化する冬。体のこわばり、肌のくすみ、むくみ、疲れやすさといった「冬特有の揺らぎ」は、冷えと血流の滞りが主な原因です。内側からクリアな美しさを保ちたいナチュラル志向の方に必要なのは、激しい運動や複雑なケアではなく、「巡り・温活・ヨガ」というシンプルな習慣です。この3つのアプローチで、体の中から冷えにサヨナラし、ブレない健やかな美しさを手に入れましょう。

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巡りが整うと、美しさは“自然に”引き出される 

身体の巡りが良いと、肌の色がふわっと明るく、乾燥もしにくくなります。血液がしっかり運ばれることで、細胞に栄養と酸素が届き、老廃物もスムーズに排出されるからです。 ここでのポイントは、“外から温めるだけでは不十分”ということ。巡りの質を上げるためには、身体の中心からじんわりと熱が生まれる状態が理想です。それを助けてくれるのが、白湯やヨガ、そして日々のちょっとした温活習慣です。 

末端だけ冷えているように見えて、実はお腹が冷えているというケースも多いんです。胃腸の温度が下がると血液が内側に集まり、手足が冷えるという仕組みです。お腹が冷えているサインは、便秘・下痢のどちらかが不安定に続く、食後に眠い、下腹が触ると冷たい…などがあるので、要注意です。

身体が“ほっと緩む”シンプル温活 

白湯は、ちょうど50〜60℃の優しいお湯。内臓を直接あたため、停滞していた巡りをゆっくり動かしてくれます。カフェインを含む、コーヒーやお茶より覚醒しすぎず、身体がふわっと緩むのが白湯ならではの魅力。 朝起きてすぐの白湯は、一晩かけて休んでいた内臓に“おはよう”と声をかけるような習慣。飲むタイミングは、食事の30分前が理想的です。 胃腸が温まると代謝が上がり、血流循環が改善。むくみやくすみが軽くなり、肌の透明感が出やすくなります。実は外側の乾燥ケアより、内側の保温のほうが効果が高いことも。 

巡り・温活をサポート!白湯の簡単アレンジ法

朝一番や、食間、就寝前に飲む白湯は、胃腸を温め、巡りを良くする手軽な温活習慣です。白湯に、レモンやスパイスなどのナチュラルな素材をプラスすることで、その効果をさらに高め、心と体に優しいひとときを作りましょう。

・レモン白湯:(ちょい足し食材:レモン果汁)

レモン果汁に含まれるクエン酸は、疲労の原因を分解し、内側から活力をチャージします。

・スパイス白湯:(ちょい足し食材:カルダモンなど)

消化促進、巡りをよくするカルダモンは、アーユルヴェーダでも重宝されるスパイス。消化を助け、体内の「ヴァータ(風のエネルギー)」を整えることで、気の巡りをスムーズにし、ポカポカとした温かさをもたらします。

巡りを支えるヨガは、冬の味方 

白湯で体を温めたら、ヨガで筋肉と呼吸をゆるめていくと巡りの力がアップします。 おすすめは、朝の軽いストレッチや夜のリラックスヨガ。肩甲骨を動かす「キャット&カウ」、お腹の巡りを整える「ねじりのポーズ」、下半身の冷えを流す「前屈」などが特に効果的。 

POINT

肩甲骨まわりには褐色脂肪細胞(熱を生みやすい細胞)が多く、ここが動くと身体の体が熱を生みやすくなるといわれます。寒い日に肩がこるのは、このスイッチが固まりやすいためです。 

毎日の“温活小さな習慣” 

冬に美しさがブレない人は、実はごく基本的なケアを積み重ねています。 

• 足首を冷やさない:レッグウォーマーは温活の名脇役 

• お腹を締めつけすぎない:腸の動きを妨げないことが巡りの鍵 

• 湯船に10分浸かる:みぞおちまでしっかり温める 

• 深呼吸をこまめに:酸素が不足すると冷えやすくなる 

食事からの温活:内側から熱を生み出す知恵

体を温めるエネルギーの約60% は、食事によって作られると言われています。どんなに外から温めても、食事によって体を冷やしてしまっては効果は半減します。旬の食材や伝統的な知恵を取り入れた「体を冷やさない食事」を意識しましょう。

食事の温活ポイント

食材には「体を温めるもの(温性・熱性)」と「冷やすもの(寒性・涼性)」があります。温活では、根菜類(ごぼう、にんじんなど)や発酵食品(味噌、納豆)などの食材を積極的に摂りましょう。また、冷やす食材(夏野菜など)を使うときは、生姜やネギなどの温める食材と組み合わせて調理することで、性質を中和させる知恵もあります。

冬でもクリアに輝くために 

巡りが整い、温かいエネルギーが身体に流れはじめると、肌の透明感、気分、姿勢まで軽やかに変わります。美しさの土台は“温かさ”にあり、それは外側を飾るよりずっとシンプルで確かな方法です。 この「巡り・温活・ヨガ」というシンプルな習慣を積み重ねて、健やかな身体づくりを意識してみてくださいね。

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