「食べ過ぎていないのになぜ…」→【更年期世代の胃もたれ対策】原因と今すぐ使える予防・改善体操
40代になって、「特に食べ過ぎたりしていないのに、胃もたれしやすくなった」という人は少なくありません。こうした胃もたれの原因として考えられるのが、「自律神経の乱れ」です。特に性ホルモンが大きく変動する更年期には、自律神経も乱れやすく、胃もたれが起こりがちです。そこで今回は、40代からよくある「胃もたれ」の予防と改善について、すぐに実践できる体操をお届けします。
更年期に起こりやすい「自律神経」の乱れは胃腸の働きに大きく影響する
よく「食べたもので体は作られる」と言われますが、正確には、食べて消化吸収されたもので体は作られています。そのため、食事をしっかり取り、健康な胃腸を保つことは、私たちの体を作り、生きていくためのエネルギーを生み出すために非常に大切なことです。
しかし、40代になって更年期を迎えると女性ホルモンが急低下、その変動に影響を受け、私たちの自律神経の乱れが生じます。この自律神経の働きは、体温から血圧、心拍、消化など、生命活動の根幹を一手にコントロールすること。その自律神経の乱れが大きく関係するのが、胃腸の働きです。
自律神経の乱れに環境要因が重なるとより胃腸に影響しやすくなる
自律神経には、興奮させる「交感神経」とリラックスさせる「副交感神経」の2つがあります。この2つがうまく切り替わることで、私たちの健康と体調が保たれています。特に胃腸は、この自律神経の影響をものすごく受けやすい臓器です。
例えば、交感神経が優位になりすぎると、胃腸の働きが鈍くなり、消化吸収能力がどんどん低下。結果、胃もたれしやすくなってしまいます。逆に、副交感神経が優位になりすぎると、胃酸の分泌が過剰になり、胃が荒れやすくなります。40代50代は、仕事や介護、育児など環境面で大きく変化しやすい時期でもあります。疲労、睡眠不足、不安などのストレスが自律神経に大きな影響を与えてしまいます。 このように、体の中の変化や環境の変化が影響することで、自律神経は大きく影響を受け、胃腸の働きが悪くなることがあります。
一方で、胃腸の調子は、自律神経の乱れ以外の原因で悪くなることもあります。例えば、胃炎や胃潰瘍、十二指腸潰瘍、胃がんなどでも胃もたれが起こることもあります。そのため、胃もたれなど胃の不調が長く続いている場合は、一度医療機関を受診することが大切です。
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