【空の巣症候群3つの対策】子どもの巣立ちと更年期からの生き方を考える

【空の巣症候群3つの対策】子どもの巣立ちと更年期からの生き方を考える
AdobeStock
永田京子
永田京子
2025-09-09

子育ての終わりに訪れることのある「空の巣症候群」。多くの母親が、子どもの巣立ちで戸惑いと寂しさを感じています。その時期は女性の更年期と重なりやすく、心身共によりつらく感じる人も少なくありません。その気持ちを乗り越えるヒントは身近にあります。今回は空の巣症候群を乗り越えるための3つの対策ケアをお伝えします。

広告

子どもが巣立って心にぽっかり穴があいたような気持ちになる「空の巣症候群」

先日、このようなご相談をいただきました。

「息子が大学進学で家を出ました。嬉しいはずなのに、毎日泣いてばかりいます。夫は『自立してよかったじゃないか』と言いますが、私は心がぽっかりあいたようで、抜け殻みたいです」(51歳女性)

頭では「子どもが無事に巣立ってよかった」「立派に育って安心した」と思っているのに、心がついてこない…。毎日当たり前のようにしてきた食事の準備がなくなり、「いってらっしゃい」「おかえりなさい」の声かけの相手が急にいなくなってしまい、心にぽっかりと穴があいたような気持ちに…。こうした感情には、「空の巣症候群(Empty Nest Syndrome)」という名前がついています。「空の巣症候群」とは、子どもが巣立った後の親が感じる深い喪失感を指します。鳥が雛鳥を巣立たせた後の静寂のような、突然の空虚感。「私、今誰のために生きているの?」という問いが心に響きます。

子どもの巣立ちの時期は女性の更年期に重なりやすい

空の巣症候群では、心身にさまざまな症状が現れます。体の症状としては、倦怠感や頭痛、肩こり、不眠、食欲不振など、さまざまな症状が現れることがあります。心の症状としては、気分が落ち込んだり、不安、イライラ、孤独感、やる気が出ないなど、症状は多岐にわたります。

AdobeStock
AdobeStock
 

さらに、女性の場合、子どもの巣立ちが更年期と重なることが少なくありません。性ホルモンの大きな変動も相まって、体には不調が、心には不安が起こりやすい時期です。そのため、母親に多く起こりやすいとされています。症状が生活に支障を来す、もしくは長期間続く場合は、心療内科やかかりつけ医などを受診することをおすすめします。一方で、自分でできるケア方法もあります。今回はそのケア方法を3つお伝えします。

広告

RELATED関連記事

Galleryこの記事の画像/動画一覧

AdobeStock
AdobeStock
AdobeStock
AdobeStock
【空の巣症候群3つの対策】子どもの巣立ちと更年期からの生き方を考える