【更年期とキャリア】もう限界…仕事は続ける?辞める?更年期世代が自分らしく働くヒント

【更年期とキャリア】もう限界…仕事は続ける?辞める?更年期世代が自分らしく働くヒント
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永田京子
永田京子
2025-08-06

「体調がつらい…。仕事を辞めた方がいいのかもしれない」──40〜50代の女性が更年期の不調で抱える葛藤は、珍しいものではありません。NHKの調査によると、年間約46万人もの女性が更年期を理由に離職しています。しかし、更年期は一生続くわけではありません。働き方の工夫や職場との対話によって、キャリアを諦めずに乗り越える道もあります。今回は、そのためのヒントをお届けします。

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年間約46万人の女性が更年期の不調が理由で離職している

「最近体調がすぐれず、仕事にも影響が出ています。更年期だからだと思うのですが、もはや若いころと同じ働き方ができるとは思いません。仕事を辞めた方がいいのでしょうか? 職場でどう相談すれば良いでしょうか?」(50代女性)

この悩み、実は40〜50代の多くの女性が持っているものなのです。NHKなどによる2021年の調査によると、年間約46万人の女性が更年期の不調を理由に離職しています(*)。これは、決して小さな数字ではありません。

(*)出典:NHK「更年期と仕事に関する調査2021」

更年期には、急激な性ホルモンの変化によって、のぼせ、発汗、不眠、集中力の低下、不安感、イライラ感など、さまざまな症状が現れ、その程度も人によってそれぞれです。こうした更年期の不調は、気持ちの持ちようで何とかなるものではありません。心も体も揺らぐこの時期、仕事を続けること自体が苦しくなる人がいることは、不思議なことではないのです。

更年期の不調が仕事に影響を及ぼし始めたらまずやるべきこと

更年期の不調と思われる症状によって、仕事へ何らかの影響が出ていると感じたら、まずは医療機関を受診し、専門医に相談することが大切です。診療科としては、婦人科や更年期外来を受診するとよいでしょう。年代的に更年期が原因の不調だと思っていても、似た症状が現れる他の病気が関わっている可能性もあります。その確定診断を受けることがまず大切です。また、診断を受けることで、更年期が原因であればホルモン補充療法(HRT)や漢方薬、ほかにも生活習慣の改善など、自分に合った治療法や対処法が見つけられるようになります。

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