「寝返り」ちゃんとしてますか?睡眠の質がアップする【ツイストするだけの背骨ほぐし】
「朝起きたとき肩や腰がこっている」「夜中に目が覚めやすい」そんなお悩みはありませんか?その原因のひとつに“寝返りの少なさ”が関係していることがあります。寝返りは、ただの寝相ではなく、私たちの身体が自らを整えるために行っている大切な動きなのです。今日はそんな寝返りにフォーカスしていきます。
寝返りの役割とは
私たちは眠っている間、無意識に20〜30回ほど寝返りをしている、といわれています。これは、長時間同じ姿勢でいることで起こる血流の滞りを防ぐため。
寝返りによって背中や腰、肩への圧が分散され、筋肉や関節が休むための環境を整えています。また、寝返りをすることにより、寝具との間の温度や湿度も調節しています。
寝返りは、脊柱(せきちゅう)、つまり背骨の自然な動きを保つためにも欠かせません。背骨のまわりには自律神経が通っており、寝返りによる微細な揺れが神経の働きを助け、呼吸のリズムや体温の調整にも関わっています。寝返りが少ないと、体の一部に圧がかかり続けるだけでなく、自律神経のバランスが崩れやすくなり、眠りの質そのものにも影響してしまうのです。
寝返りがしづらくなる理由
日中の姿勢や筋肉の使い方が、夜の寝返りにも影響しています。
特に、背中や肩、股関節まわりの筋肉が硬くなると、寝返りを打つ際の「ねじる」「転がる」動きがスムーズに行えなくなります。デスクワークやスマホ操作などで前かがみ姿勢が続くと、身体の前側(胸・お腹・太もも前)の筋肉が縮まることで、背面の動きが制限され、硬くなってしまうのです。
更に、これから気温が低くなり、冷えを感じることや年末に向けての気持ちのストレスによって、身体の緊張が抜けにくくなることも寝返りを妨げる原因になります。寝る前の少しの時間でも、背中や腰まわりをほぐすことで、身体の軸である背骨からゆるみ、自然な寝返りに必要な柔軟性が育まれます。
寝返りをスムーズにする簡単ぐっすりヨガ
寝返りがしやすい身体をつくるには、「背骨をしなやかに保つこと」「身体の左右差を整えること」そして「ねじる動きに慣れておくこと」がポイントです。
寝る前にできる動きをご紹介します。
1、仰向けになり、両膝を立てます。
2、両手は身体の横に置き、支えられるように手の平を下に向けます。
3、呼吸を整え、息を吐きながら両膝をそろえたまま右側へ倒します。
4、両肩が離れない状態で、胸の広がりを感じながら、ゆっくりと呼吸を繰り返します。
5、息を吸いながら膝を戻し、反対側も同じように行いましょう。
6、余裕がある方は、片脚を伸ばし、更に大きなツイストを左右行ってみましょう。
詳しい内容は、こちらの動画からもご覧いただけます。
- SHARE:
- X(旧twitter)
- LINE
- noteで書く








