ゆらぎがちな秋のセルフケアに「きのことささみのすだちスープ」#管理栄養士のスープレシピ

ゆらぎがちな秋のセルフケアに「きのことささみのすだちスープ」#管理栄養士のスープレシピ
Saki Takanami
高波紗希
高波紗希
2025-10-01

体の栄養だけでなく、心にも栄養を。心で味わいほっと自分に還ってこられるようなスープのレシピを、管理栄養士の高波紗希さんに連載形式で教わります。

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夏の暑さが和らぎ、心地よい涼しさを感じる日も増えてきました。それでもまだまだ、袖の長さも安定しにくく、寒暖差によって自律神経が乱れやすい時期。思うようにいかなくて落ち込んだり、乾燥による肌荒れが増えたり、そういった「心身の不調」を感じている方も多いのでは?

今回ご紹介するスープは、きのこの旨みと爽やかなすだちの香りがじりを整えて、カラダの巡りを助けてくれる。そんな一杯です。1日のはじまりや終わりに、「食べる瞑想スープ」として、是非取り入れてみてくださいね。

今回のスープの食養効果

1. きのこの豊富な栄養効果

きのこは腸内環境を整える食物繊維とβグルカンがたっぷり。腸が整うことで免疫力も上がり、美肌へとサポートしてくれます。

さらにビタミンDが、夏に受けた紫外線ダメージから肌を回復させるサポートにも◎

2. スープで手軽に +「たんぱく質」

野菜もたんぱく質も摂りたいけど、色々と作る気力がでない時にこそ、スープに入れて補いましょう。

自律神経の乱れにも、良質なたんぱく質が不可欠。鶏のささみは、低脂肪・高たんぱくで消化も良く、胃腸にやさしいので、食欲が出ない時にも◎

3. すだちの効能と栄養効果

秋刀魚の付け合わせのイメージが強いすだちですが、秋特有のダメージへの効果効能もしっかり!色んなお料理に合わせて楽しみましょう!

① 抗酸化作用で「美肌」や「老化予防」に

秋は夏の紫外線ダメージが肌に出やすい時期。

すだちには、ビタミンCが豊富に含まれ、ビタミンCは紫外線による酸化ストレスを抑え、シミ・くすみの原因となるメラニン生成を抑える働きがあります。また、コラーゲンの生成を助けるため、肌のハリや弾力を保つ効果も◎。

② クエン酸で「疲労回復」をサポート

すだちの酸味成分であるクエン酸には、体内のエネルギー代謝を助け、疲労物質(乳酸)の分解を促す働きがあります。冷房や気温差による秋の“だるさ”や“肩こり”にも効果的。

③ 香り成分リモネンで「リラックス効果」

すだちの皮に多く含まれるリモネンは、柑橘特有の爽やかな香り成分。自律神経を整え、気持ちを落ち着ける作用があり、ストレスやイライラを和らげてくれます。皮ごと絞ると香りが立ち、心までリフレッシュしますよ♩

ゆらぎがちな秋のセルフケアに「きのことささみのすだちスープ」の作り方

材料

・椎茸....2枚

・えのき....60g

・しめじ....60g

・長ねぎ(青い部分も)....1本

・ささみ....1本

・すだち....1個

・生姜....1/2片

・塩....小さじ1/2〜

・醤油....大さじ1

・酒....大さじ1

・水.....450ml

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Saki Takanami 

作り方

①しいたけは薄切り、えのき・しめじはほぐす長葱は、ななめ薄切り、すだちは半分に切り、1/2はスライスに。生姜は薄くスライス。

②鍋に水・生姜・ねぎの青い部分(臭み消し)を入れて火にかけ、沸いたらささみと塩と酒を加え、中火にかけアクを取り、1分ほどで火を止める。蓋をして、8分ほど蒸らしたら、ささみを取り出してほぐす。

③ ②の茹で汁から、生姜とねぎの青い部分は取り出し、きのこと長葱、ほぐしたささみ、醤油を加えて、ひと煮立ちさせる。きのこに火が通ったら火を止め、最後にすだち半分を絞り、器に盛る。残りのスライスにしたすだちを添えたら完成。

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