頑張らずに基礎代謝を高めたい人のためのスープカレンダー|40代の曜日別コンディショニング
様々な場面で老化を顕著に感じる40代。筋肉量は落ち、基礎代謝が減り、活動量も低下する、夜も寝つきが悪い……この負のスパイラルは、早めになんとかしたいものです。どんなダイエットをしても痩せないと感じるときは、特別なダイエットよりも、健康的なライフスタイルを構築することが大切なのだと実感します。毎日の生活をもっと規則正しく、アクティブにできれば、基礎代謝は上がり、自然と太りにくいライフスタイルにつながります。当記事では、各曜日をもっと過ごしやすくするためのコンディショニングスープを紹介します。
月曜日:休みから活動モードを切り替えたい月曜日
オニオンスープ(タマネギ)
タマネギの臭い成分アリシンには、血行促進効果があります。もっとも体温の低い朝食時に、温かいオニオンスープを飲むことで、日中に向けての体温上昇をサポートし、活動モードに切り替えてくれるでしょう。また、アリシンの持つ抗酸化作用には、月曜日特有のストレス解消への効果も期待できます。
火曜日:集中力を高めたい火曜日
かきたまコーンスープ(トウモロコシ)
糖質をエネルギーに変えるビタミンB1。糖質とビタミンB1を同時に摂取できるトウモロコシは、脳のエネルギー源として、集中力を高めてくれるでしょう。また、アミノ酸の一種・アスパラギン酸とともに、疲労回復の効果も期待できます。
かきたまスープに仕上げれば、朝に不足しがちなタンパク質も補給できます。
水曜日:疲れを取り除きたい水曜日
カボチャスープ(カボチャ)
カボチャに豊富なβカロテンやビタミンEが、疲労回復に働きます。なお、βカロテンは皮に多く含まれているため、皮も捨てずに、そのまま蒸して、ミキサーにかけることで、効率的な栄養摂取ができます。
牛乳や豆乳で作れば、朝に不足しがちなタンパク質も補給できます。
木曜日:後半戦の持久力をキープしたい木曜日
もやしスープ(大豆もやし)
豆部分にはアミノ酸の一種・アスパラギン酸や葉酸をはじめとするビタミンB群が豊富に含まれており、疲労回復の効果が高いです。
調理時は、口に触るひげ根部分を取り除きたくなるかもしれませんが、ひげ根を取り除いてしまうと、水溶性の栄養素が半分近く流れ出てしまうので注意。流れ出たゆで汁ごと食べられるスープは、効率的な栄養補給に向く料理です。
金曜日:人間関係を円滑に進めたい金曜日
冷製ポタージュ(ジャガイモ)
ストレスから細胞を守ってくれるビタミンC。ジャガイモに豊富なビタミンCは、デンプンに包まれていることで、調理しても失われにくいのが特徴です。また、ストレス低減効果のあるGABAも多く含まれています。
またジャガイモのデンプンは冷やすことで、腸内細菌のエサとなるレジスタントスターチに変わります。腸内環境を整えることは、メンタルを整えることにもつながります。
土曜日:アクティブに過ごしたい土曜日
ミネストローネ(トマト)
トマトに豊富なβカロテンやビタミンC、リコピン、ポリフェノールなどが、疲労感を軽減します。
とくに、トマトのゼリー状の部分は旨みが強く、ストレス低減効果が認められるGABAが豊富です。調理時は、トマトの皮や種もすべてそのまま使いましょう。また、オリーブオイルで炒めてから煮込むことで、トマトの抗酸化力がアップします。
日曜日:リラックスしたい日曜日
オクラのネバネバスープ(オクラ)
オクラのネバネバ成分であるペクチンは、食物繊維の一種です。腸内環境を整え、心身のリラックスを促す効果が期待できます。食物繊維は、腸内環境を整え、善玉菌を増やす働きがあります。腸内環境が良好になると、セロトニンが生成されやすくなり、心の安定に繋がります。味噌汁に仕上げれば、発酵食品による補菌の効果も期待できます。毎週末のルーティンとして、日曜日は腸に優しい食事を心がけてみましょう。
このスープカレンダーは、あくまでも一例です。 自分の体調や気分に合わせて、お好みの具材でアレンジしてください。
AUTHOR
石松佑梨
サッカー日本代表選手をはじめ、世界で活躍するトップアスリートたちの専属管理栄養士として従事。のべ2万人以上に提供してきた「頑張らない食トレ」を武器に、近年は企業の健康経営や地域創生も展開する。幼い頃から「おいしい」への執着心が人一倍強く、おいしく健康に食べるための「ずるい栄養学」で、誰もがおいしく食べて健康になれる社会を目指している。著書に『過去最高のコンディションが続く 最強のパーソナルカレー』(かんき出版)がある。
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