お腹がへこまないのは内転筋の衰えが原因?寝ながらできるクッションを使ったヨガエクササイズ

お腹がへこまないのは内転筋の衰えが原因?寝ながらできるクッションを使ったヨガエクササイズ
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須藤玲子
須藤玲子
2025-09-27

「下腹がなかなかへこまない」「腹筋をがんばっても効果が出ない…」そんなぽっこりお腹に悩んでいませんか?実はその原因は、お腹の筋肉そのものではなく、内腿=内転筋の衰えにあるかもしれません。内転筋は骨盤を支える重要な筋肉で、弱くなると下腹が前に出やすくなるのです。そこで今回は、寝たままできる「橋のポーズ」をアレンジしたエクササイズをご紹介します。

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内転筋の役割

内転筋
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内転筋とは、股関節から太腿の内側、膝下まで繋がる筋肉です。脚を閉じる働きを持つ筋肉群(大内転筋、長内転筋、短内転筋、恥骨筋、薄筋)を指し、次のような需要な役割を担っています。

● 脚を体の中心に引き寄せ、股関節や骨盤を安定させる
正しい姿勢を保ち、全身のバランスを整える

脚のラインを整え、美しい歩き方をサポート

骨盤底筋や腹横筋など、インナーマッスルと連動して働き、お腹を内側から引き締める

このように、内転筋は単なる美脚のための筋肉ではなく、骨盤とお腹を支える重要なパーツ。立つ、歩くなど、日常の様々な動きを支える縁の下の力持ちのような存在なのです。

内転筋が衰えるとどうなる?

重要な役割のある内転筋ですが、実は、日常生活では意識しないと使う機会が少なく、加齢と共に衰えやすいという一面もあります。内転筋が弱くなると、

骨盤が広がり、腹筋が使いにくくなり下腹部がぽっこり出やすくなる
姿勢が乱れ、脚の形が崩れてO脚やX脚の原因になる

日常生活のちょっとした動きが不安定になり疲れやすくなる

特に40代・50代では筋力低下が加速し、「太っていないのにお腹だけ出る」といった悩みに直結します。つまり、お腹を引き締めたいなら、腹筋運動だけでなく、内転筋を鍛えることも欠かせないのです。

内転筋を鍛えてお腹痩せ!クッションを使って行なう橋のポーズエクササイズ

内転筋は、お腹・脚・骨盤を同時に整える重要な筋肉。内腿だけでなく膝下にも繋がっているため、膝下まで意識を向けて行うことが大切なポイントです。今日から内転筋を目覚めさせて、お腹スッキリ・美脚・軽やかな歩き方を丸ごと手に入れましょう!

今回、内転筋をしっかり働かせるために、クッションや丸めたタオルを使って行います。

<やり方>

脚の間にクッションを挟んで膝を立てて仰向けで寝た体勢
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1)脚の間にクッションをはさみ、膝を立てて仰向けに寝る。内腿から膝下までしっかり寄せ合う

脚の間にクッションを挟み、両手を頭上に伸ばして仰向けで寝た体勢
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2)両手をバンザイして、お腹と背骨を長く伸ばす

脚の間にクッションを挟み、両手を頭上に伸ばして行う橋のポーズ
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3)息を吸いながら内転筋を意識し、ゆっくりお尻を床から浮かせる。挟んだクッションをつぶすように内腿から膝下を締め、3呼吸ほどキープ

4)息を吐きながらお尻をゆっくり下ろす。お尻の上げ下ろしを5〜6回ほど繰り返す

両手を体側に下し、脚の間にクッションを挟んで行う橋のポーズ
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肩や首に力が入りやすい場合は、両手を体側に下ろして行ってもOK!

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内転筋
脚の間にクッションを挟んで膝を立てて仰向けで寝た体勢
脚の間にクッションを挟み、両手を頭上に伸ばして仰向けで寝た体勢
脚の間にクッションを挟み、両手を頭上に伸ばして行う橋のポーズ
両手を体側に下し、脚の間にクッションを挟んで行う橋のポーズ