食欲の秋にこそ実践したい。ヨガと食べる瞑想『マインドフル・イーティング』で心を満たす方法

食欲の秋にこそ実践したい。ヨガと食べる瞑想『マインドフル・イーティング』で心を満たす方法
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佐藤 舞
佐藤 舞
2025-09-24

秋風が心地よく、美味しい秋の食材がたくさん出回る季節になりましたね。「食欲の秋」という言葉通り、食事が楽しくなる一方で、「ついつい食べすぎちゃう」「食欲が止まらない…」と悩んでしまう方もいるのではないでしょうか。そんな時こそ、ヨガの智慧を食事に取り入れてみませんか? 今回は、ヨガの練習と同じように「今、この瞬間」に意識を集中する「マインドフル・イーティング」という考え方をご紹介します。心も体も満たされる、秋の食習慣を始めてみましょう。

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食べる瞑想「マインドフル・イーティング」とは?

秋風が心地よく、食欲をそそる季節がやってきましたね。新米、サンマ、栗、さつまいもなど…。美味しいものがたくさん出回るこの時期、「つい食べすぎてしまう」「食欲が止まらない」というお悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。そんな時こそ、ヨガの教えを食事に取り入れてみませんか? 今回は、ヨガと深く関係し、心と体を満たす「マインドフル・イーティング」という考え方をご紹介します。

マインドフルネスとは、「今、この瞬間に意識を集中させる」こと。マインドフル・イーティングは、その考え方を食事に応用したものです。日頃の食事を「ただ栄養を摂るための行為」として無意識に済ませていませんか? テレビを見ながら、スマホを触りながら……。そうした「ながら食べ」は、満腹感を感じにくく、結果として食べすぎにつながることがあります。「マインドフル・イーティング」では、一口一口をじっくり味わい、食べ物の色、香り、食感に意識を向けます。まるで初めて食べるかのように五感をフル活用することで、脳が「食べた」としっかり認識し、少量でも満足感を得やすくなります。これは、ヨガで呼吸や体の感覚に意識を集中させることと、同じアプローチなのです。

ヨガとマインドフル・イーティングの深い関係

ヨガのポーズ(アーサナ)をとる時、私たちは体の感覚に集中します。

「今、この筋肉が伸びているな」、「呼吸が深くなっているな」
といったように、体からの声に耳を傾けることで、心と体のつながりを深めていきます。

マインドフル・イーティングも同じです。食べ物を通じて、自分自身の心と体に向き合う時間となります。

「このお腹の空き具合は、本当に必要なエネルギー?」、「この食べたいという気持ちは、ストレスからくるもの?」
こうした問いかけを通じて、本当の「食欲」が何なのかを見つめ直すきっかけにもなるので、自分の心と体の対話を意識してみましょう。

いますぐ実践できるマインドフル・イーティングの始め方

マインドフルネス・イーティングは、難しく考える必要はありません。いつもの食事に、少しだけ意識を向けることから始めましょう。

・食べる前に一呼吸
食事の前に、一度目を閉じて深呼吸をしてみましょう。気持ちが落ち着き、これから食べるものに集中するための準備ができます。

・五感で味わう
一口運ぶ前に、料理の色や盛り付けを見て楽しみましょう。一口食べたら、目を閉じて香りを確かめ、口の中での食感や風味の変化をじっくり感じてみてください。

・「ながら食べ」をやめる
食事中は、テレビやスマホを消して、食べることだけに集中しましょう。誰かと一緒にいる場合は、会話を楽しみながらでも大丈夫です。

・感謝の気持ちを持つ
目の前にある食べ物が、多くの人や自然の恵みによって作られたことに感謝しましょう。この感謝の気持ちが、食べ物を大切に、そして自分自身を大切にすることにつながります。

・秋の食養生に取り入れて、心も体も満たす
旬の食材が持つエネルギーは、私たちの心身を整えるのに役立ちます。ぜひ、マインドフル・イーティングで、秋の恵みを最大限に味わってみてください。

・美味しいものを「無意識に」食べるのではなく、「丁寧に」味わう。

この季節に取り入れる小さな変化が、心と体のバランスを整え、ヨガの練習をより深く味わう助けとなります。そして、心から満たされる食事を意識することで、食欲の秋を穏やかに過ごし、健やかな毎日へとつながっていくでしょう。
自分をいたわる時間を大切にしながら、季節の恵みを味方にして、心身ともに豊かな秋を迎えましょう。

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