貧血女子の救世主!ブロッコリーの“鉄吸収パワー”と4つのすごい力、食べ方のコツを管理栄養士が解説

貧血女子の救世主!ブロッコリーの“鉄吸収パワー”と4つのすごい力、食べ方のコツを管理栄養士が解説
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「ブロッコリーはビタミンCが多い」というのは有名な話。でも実は、「鉄分の吸収を助ける最強の相棒」だということはあまり知られていません。鉄を含む食材と一緒にとることで、ブロッコリーは貧血対策の“仕上げ役”として大きな力を発揮します。

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ブロッコリーの“4つのすごいチカラ”

● ビタミンCが“鉄吸収”を底上げする
ブロッコリー100gに含まれるビタミンCは約120mg。これはレモン果汁(約50mg/100g)よりも多く、野菜トップクラスの含有量です。ビタミンCは、植物性食品に多い“非ヘム鉄”を吸収しやすい形に変える作用があり、豆類や海藻と一緒に食べることで鉄の利用効率がぐんとアップします。

● 鉄分も実は含まれている
ブロッコリー自体にも100gあたり約1mgの鉄が含まれています。量としては多くないものの、“自ら鉄を含みつつ、吸収も助ける”という二重のメリットを持っています。

● 葉酸が“造血ビタミン”として働く
ブロッコリーは葉酸も豊富(100gあたり約120μg)。鉄分だけでなく、赤血球の形成を支える栄養素を同時にとれるのがポイントです。「ビタミンC+鉄+葉酸」という組み合わせは、まさに貧血予防のトリプルサポートといえます。

● 食物繊維&抗酸化成分で“血管と腸”も守る
ブロッコリーは100gあたり約5gの食物繊維を含み、腸内環境の改善にも役立ちます。さらにスルフォラファンやカロテノイドといった抗酸化成分が、血管や細胞のダメージを防ぐはたらきも期待されています。「鉄の吸収を助ける」だけでなく、全身の健康に波及する食材なのです。

【注意点】加熱でビタミンCが減る

ブロッコリーのビタミンCは水溶性で熱に弱いため、長時間茹でると半分近く失われてしまいます。おすすめは電子レンジで短時間加熱、もしくは蒸し調理。また、ゆでた場合はスープや味噌汁に“ゆで汁ごと”使うと栄養ロスを減らせます。

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おすすめの“鉄吸収サポー”活用法

・ひじき煮にブロッコリーをプラス → 鉄の吸収率アップ。

・納豆+ブロッコリー和え → 鉄+ビタミンC+葉酸のトリプルサポート。

・あさりのパスタにブロッコリー添え → 魚介由来の鉄と合わせて吸収効率◎。

ブロッコリーパスタ
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まとめ

ブロッコリーは「ビタミンCが豊富な野菜」というだけでなく、鉄の吸収を助ける貧血対策の最強サポーター。鉄を多く含む食材と組み合わせることで、その効果は何倍にも広がります。次にブロッコリーを食べるときは、ぜひ“鉄の相棒”として意識してみてください。

参考文献

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