「いつも茹でてたわ…」実は腸が汚れてしまう”ブロッコリー”のNGな食べ方|管理栄養士が解説

 「いつも茹でてたわ…」実は腸が汚れてしまう”ブロッコリー”のNGな食べ方|管理栄養士が解説
古山有紀
古山有紀
2025-02-25

ブロッコリーは、たんぱく質、ビタミンC、ビタミンK、カリウム、食物繊維など健康維持に役立つ栄養素をバランスよく含む栄養価の高い野菜です。しかし、栄養豊富なブロッコリーも食べ方によっては、腸を汚してしまうことがあります。本記事では、そんなブロッコリーのNGな食べ方を紹介します。

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ブロッコリーの栄養と効果

ここではブロッコリーに含まれる栄養素が、体にどのような効果をもたらすのかを解説します。

強力な抗酸化作用をもつビタミン

ブロッコリーに含まれるビタミンC、ビタミンE、βカロテンはいずれも強い抗酸化作用を持つビタミンです。腸内細菌は活性酸素に弱いため、活性酸素が増えると腸内細菌は減少します。その結果、腸内環境が悪化し、体に不調が現れることになります。抗酸化作用のある栄養素をしっかり摂ることで体内で発生した活性酸素を除去し、腸内環境も良好に保つことができます。

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便秘解消に役立つ食物繊維

食物繊維には腸のぜん動運動を促し、便秘を改善する効果があります。便秘は腸内環境を悪化させるため、便秘になる前に予防することが大切です。そのため、食物繊維は日頃から積極的に摂取しましょう。

胃の健康を保つスルフォラファン

スルフォラファンは植物に含まれる天然の化学物質で「ファイトケミカル」の一種です。体の解毒作用や抗酸化力を高める働きがあり、ピロリ菌の殺菌などに効果を発揮します。胃潰瘍を予防する作用もあり、胃が健康になることで腸内環境にも良い影響を与えてくれます。

ブロッコリーのNGな食べ方

ブロッコリーの腸が汚れる食べ方とは、栄養素を効果的に摂取できず、腸内環境を悪化させることにつながる食べ方です。ブロッコリーだけが原因になるわけではありませんが、食べ方に気を配ることで栄養素を効果的に摂取することができます。ぜひ参考にしてみてください。

NG①茹でる

ブロッコリーに含まれる栄養素は、水に溶けやすいものが多いという特徴があります。茹でることで栄養素が失われてしまうため、茹でる調理はおすすめできません。

NG②加熱後、水にさらす

加熱後に水にさらすのもNGです。水につけることで、栄養素が流れ出てしまいます。加熱後は、ザルに上げてしばらく放置することで冷ますようにしましょう。

NG③細かく切りすぎる

ビタミンCは空気に触れると減少します。また、空気に触れる面が大きいと酸化が進みやすいという欠点もあります。そのため、できるだけ大きめに切り分けて使うようにしましょう。

ブロッコリーのおすすめな食べ方

ここでは、ブロッコリーの栄養を無駄にしないおすすめの食べ方を紹介します。普段は茹でることが多いブロッコリーですが、他にも効率よく栄養を摂取できる方法があります。

レンジで加熱する

レンジ加熱は水を使わないため、ブロッコリーの栄養を失うことがありません。しかし、長く加熱すると食感が悪くなるため、様子を見ながら調整しましょう。

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フライパンで炒める

βカロテンは油に溶けやすい栄養素なので、油を引いたフライパンで炒めると吸収率がアップします。水を使わずに火が通るため栄養素の損失もなく、効率よく栄養を補給できます。

蒸す

少量の水で蒸すことで、水に溶け出す栄養素を最小限に抑えることができます。栄養素の損失が少ない調理方法なのでおすすめです。

【参考】

JAグループ|食や農を学ぶ とれたて大百科|ブロッコリー

村上農園|村上農園を知る スルフォラファンとは
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