地味食材えのきがまさかのダイエット食材!えのきだけに潜む脂肪燃焼成分の正体とは?
炒め物やお鍋、味噌汁の具として、家庭の定番食材「えのき」。実はこのえのきには、他の食材にはほとんど含まれない特別な成分があるのをご存じですか?それが、えのき特有の脂肪酸 「エノキタケリノール酸」。脂肪燃焼を促す、えのき特有の注目成分なんです。
エノキタケリノール酸とは?
えのきだけに含まれる特殊な脂肪酸の一種で、脂肪を分解・燃焼させる酵素の働きを助ける可能性があると言われています。日常使いできる”庶民派食材“で脂肪代謝をサポートできる可能性があるのは大きな魅力です。
えのきのうれしい栄養成分
食物繊維 … 腸内環境を整え、便通改善に役立つ
ビタミンB1・B2 … 糖質や脂質の代謝をサポート
ナイアシン … 血流改善・冷え対策に
β-グルカン … 免疫機能を調節する働きがあるとされている
つまり、えのきは脂肪燃焼だけじゃなく、代謝アップ や 腸活まで叶えてくれる優秀食材です。
効果的に取り入れる工夫
加熱しても大丈夫
エノキタケリノール酸は熱に強いため、炒め物やスープに使ってもOK。
刻んで冷凍が便利
冷凍で旨味が増し、細胞壁が壊れるから栄養も吸収されやすくなる。
目安量は1日50〜100g
大パック1日50~100gの1/3~1/2程度を無理なく続けるのがおすすめです。
えのきを長く続けやすい「えのき氷」
えのきをペースト状にして加熱・冷凍する 「えのき氷」は、まとめて作って冷凍保存でき、旨味やとろみが増すのが特長で味噌汁・煮物・カレーなど幅広い料理に活用できます。
【えのき氷 作り方の基本】
・えのき3袋(約600g)の石づきを落としてざく切りにする
・水400mlを加え、ミキサーでなめらかにする
・鍋に入れて弱火で60分ほど煮詰める(焦げないように混ぜる)
・冷めたら製氷皿に流し入れ、冷凍庫で保存
→1個(約25g)あたり8kcal程度。冷凍庫で1〜2か月保存可能です。
【使い方の例】
・味噌汁に1個入れる
・カレーやシチューに加える
・炒め物や煮物のだし代わりに
料理に自然な旨味ととろみが出て、栄養も無理なく摂れるのが魅力です。
注意点
一度に大量に食べると消化不良を起こすことがあるため、胃腸が弱い人は少量から取り入れるのがおすすめです。
まとめ
えのきには脂肪代謝をサポートする可能性がある「エノキタケリノール酸」が含まれ、食物繊維やビタミンB群など、腸活やエネルギー代謝に役立つうれしい栄養も豊富。えのきは“地味だけど、ダイエットをサポートする実力派食材”。「えのき氷」にして常備するなど、毎日の食事に無理なく取り入れてみませんか?
参考文献
記事監修/亘美玲 管理栄養士
病院栄養士を7年経験後、食品会社で約15年間メディカルサプリメントや機能性表示食品の商品開発責任者として従事。2児の母で、自身の妊娠と出産、離乳食作りの経験から母子栄養の研究を重ね、産前産後ママの栄養サポート、栄養相談、料理教室、レシピ提案、執筆、栄養学講座の活動を行っている。離乳食や調理の基本についてSNSでも発信をしている。
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