【舞茸】あの食材をちょい足しするだけで旨味アップ&栄養満点!管理栄養士考案の「舞茸おつまみ」
きのこは、多くの種類が1年中手に入り旨味の多い食材。お味噌汁や炒め物、煮物、てんぷらといった様々な調理方法で楽しめますが、味付けは和風の味が多く、また似たような料理で使うことが多いかもしれません。今回は、舞茸にちょっと変わった食材をプラスしてしかも栄養バランスもUPするレシピをご紹介します。
実は優秀食材!舞茸の栄養素
舞茸は他のきのこと同様に、カルシウムの吸収を助け、骨や歯を丈夫にするビタミンDやナイアシンなどのビタミンB群と亜鉛が豊富です。 特にビタミンD含有量は100g当たり、しいたけとマッシュルームは0.3μg、エリンギが2.4μgであるのに対し、舞茸は4.9μgときのこの中でもトップクラスです。
また、東洋医学では五臓(肝・心・脾・肺・腎)の働きを高め、気を補う作用があり、体力のない人や冷え性の人に適していると考えられています。
舞茸独自の栄養素
舞茸特有の成分で食物繊維の一種である「β-グルカン」でMXフラクションとMDフラクションという成分があります。MXフラクションは整腸作用やコレステロールの排出、糖質と脂質の分解サポート、代謝アップといったダイエットに役立つ働きがあり、MDフラクションは免疫機能の強化や、がん細胞の増殖抑制効果で注目されています。
舞茸にクリームチーズをちょい足し!栄養バランスがUP
クリームチーズは熟成させない「フレッシュタイプ」のチーズです。白くてやわらかく、きめの細かいなめらかさが特徴です。チーズの中ではタンパク質量が少ないですが、乳脂肪の豊かな味わいと乳酸菌由来の酸味があります。乳脂肪に含まれる短鎖・中鎖脂肪酸は体内で燃焼されやすいため、体脂肪になりにくい性質があります。また高血圧や糖尿病、認知症の予防効果も確認されています。乳酸菌も身体に嬉しい脂肪酸もきのこ自体には含まれないので一緒に食べれば栄養的価値も高まります。
おすすめレシピ
舞茸のクリームチーズ
意外な組み合わせに思われるかもしれませんが、舞茸の旨味とクリームチーズの濃厚さに、ほのかな酸味の絶妙なハーモニーが感じられる食べ応えのある一品です。
【材料】2人分
舞茸 100g
白ワイン 大さじ1
顆粒だし 小さじ1
クリームチーズ 20g
【作り方】
材料を揃えます。鍋に舞茸、白ワイン、顆粒だしを加え火にかけます。
舞茸がしんなりしたら、火を止めてボールに移します。クリームチーズを加えて混ぜます。
クリームチーズが溶けて全体に行き渡ったら器に盛りつけて完成。
◎参考文献
文部科学省,日本食品標準成分表2020年版(八訂)
AUTHOR
亘美玲
管理栄養士。病院栄養士を7年経験後、食品会社で約15年間メディカルサプリメントや機能性表示食品の商品開発責任者として従事。 2児の母で、自身の妊娠と出産、離乳食作りの経験から母子栄養の研究を重ね、 産前産後ママの栄養サポート、栄養相談、料理教室、レシピ提案、執筆、栄養学講座の活動を行っている。 離乳食や調理の基本についてSNSでも発信をしている。
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