【納豆を食べるメリットは?】最近飽きた…人向け!食材を足すだけの「絶品おかず」管理栄養士が提案
納豆は古くから健康に役立つ発酵食品として多くの日本人から愛されています。また、植物由来のたんぱく質源で、和食の朝食には欠かせないという方も多いかと思います。今回は納豆にある食材を足すことで、朝食だけではない夕食の一品やおつまみにもなるレシピをご紹介いたします。
納豆はいつ食べるのが良いのか?
朝か夜、いつ食べてもそれぞれにメリットがあります。
〇朝食べるメリット
納豆の主要成分であるたんぱく質は食べると代謝を上げて身体を温めてくれます。そのため朝からエネルギッシュに活動したい場合は朝食べるのがおすすめです。
〇夜食べるメリット
<善玉菌>
納豆には納豆菌という善玉菌が含まれており、腸内の悪玉菌を減らし他の善玉菌を増やしてくれる、まさに「腸活」食品です。
腸活に欠かせない善玉菌は、夜10時~午前2時ごろに最も活性化すると言われています。そのため、納豆を夕食で食べるのもおすすめと言われています。
<納豆キナーゼ>
納豆に含まれる酵素のひとつ、「ナットウキナーゼ」は納豆のネバネバ成分の中にある血液サラサラ成分です。血管を塞いでしまう血栓ができやすいタイミングは夜なので、夜に納豆を食べれば血栓症の予防に役立ちます。
あの食材と一緒に納豆のおかずメニュー!
そんな納豆ですが、朝食にそのまま食べる以外におかずとしてどんな食べ方ができるのでしょうか?今回ご提案するのは、ちくわと一緒にちょっとの工夫でおかずにもなるレシピをご紹介します。
〇ちくわと納豆の風味焼き
ちくわは、原料が白身魚なので高たんぱく&低脂肪で味もしっかり付いていておかずやおつまみに適した食材です。納豆の加熱したときに引き出される特有の風味ともよく合います。
【材料】
納豆 1パック
ちくわ(小) 5本
片栗粉 大さじ1
ゴマ油 小さじ1
(お好みで青のり少々)
【作り方】
・納豆をパックから出して、たれを混ぜます。
・ちくわを縦半分にして全体に片栗粉をまぶします。
・ちくわの上に納豆を並べて上からゴマ油をかけます。
・200℃に熱したオーブントースターで5~8分温めます。
・食べやすい大きさに切ってお好みで青のりをかけて完成です。
調理の注意点
ナットウキナーゼと納豆菌、加熱との関係について
ナットウキナーゼは70℃程度で働きが失われてしまうと言われていますが、納豆菌は非常に生命力が強く、一般的な細菌は100℃で滅菌すると多くの最近が死滅しますが、納豆菌は120℃程度の温度まで耐えることができます。100℃以上や-100℃以下の過酷な環境になると硬い殻に包まれた胞子状になり適温になるまで休眠することができます。今回ご紹介したレシピのように外側をちくわで包まれた状態で数分加熱する程度であれば、死滅しません。
AUTHOR
亘美玲
管理栄養士。病院栄養士を7年経験後、食品会社で約15年間メディカルサプリメントや機能性表示食品の商品開発責任者として従事。 2児の母で、自身の妊娠と出産、離乳食作りの経験から母子栄養の研究を重ね、 産前産後ママの栄養サポート、栄養相談、料理教室、レシピ提案、執筆、栄養学講座の活動を行っている。 離乳食や調理の基本についてSNSでも発信をしている。
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