【痩せたい時の納豆ごはん】管理栄養士が勧めたい、代謝アップ&腸活に◎な「納豆+ちょい足し」レシピ

 【痩せたい時の納豆ごはん】管理栄養士が勧めたい、代謝アップ&腸活に◎な「納豆+ちょい足し」レシピ
GLOCAL EATs|トトノイメシ
石松佑梨
石松佑梨
2023-06-10

卵ショックで朝の貴重なタンパク質源が手に入りにくくなっています。今こそ納豆に再注目してみませんか。 納豆菌にはビタミンを作り出す働きがあります。また、体内では善玉菌を活発にすることで、腸内におけるビタミンを生み出す力も向上させるでしょう。以下で詳しく解説します。

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大豆+納豆菌だからスゴイ!

年中野菜が手に入らなかった江戸時代は、冬の野菜不足を納豆で補っていました。納豆はそれができるほどにビタミンやミネラルが豊富に含まれているのです。以下で詳しく解説しましょう。

まずは「大豆」がスゴイ!

江戸のころは毎朝、夜明けとともに納豆売りが来たのだそうです。競合と差をつけるために、ねぎや辛子をセットにして販売したところ、大繁盛したといわれています。今では納豆の差別化はおもに、原料の「大豆」によって行われています。国産、有機、丸大豆、大粒、小粒、ひきわり、黒豆など… 大豆の種類はさまざまです。

植物性食品の中で、断トツのタンパク質量を持つ大豆は、アミノ酸バランスにも優れています。20種類あるアミノ酸のうち、必須アミノ酸9種類全てを持つ良質なタンパク質源です。また動物性タンパク質には含まれない食物繊維も豊富に含まれています。

さらにビタミン、ミネラルも豊富です。

特に多く含まれているビタミンB1は糖質、B 2は脂質のエネルギー代謝に不可欠です。カルシウムとマグネシウムはお互いに相互作用しながら、骨の形成や神経の興奮を抑えることに役立ちます。このほかエネルギー代謝に欠かせない鉄、インスリンの合成や糖質代謝にも関わる亜鉛なども大豆には豊富に含まれているのです。

栄養素についてざーっっとお話ししましたが、ここでお伝えしたいことはひとつ「大豆はスゴイ!」ということです。

さらに「納豆菌」がスゴイ!!

納豆は蒸した大豆に納豆菌を付着させ、発酵させたものです。納豆菌はビタミンB群やビタミンKを作ることができます。そのため、原料大豆に比べてビタミンB2、葉酸、ビタミンKなどの含有量が優れているのです。また納豆菌は、生きたまま大腸まで届いて常在菌を活発にする働きがあります。そのため、私たち自身のビタミン産生能力も高めることができるのです。人の常在菌はビタミンB群とビタミンKを産生することができます。

ビタミンB群にはビタミンB1・B2・B6、B12、ナイアシン、パントテン酸、葉酸、ビオチンの8種類あり、相互作用しながら食べたものをエネルギーに変える働きをしています。どれかひとつが欠けただけでも上手にエネルギーを作り出すことができません。ビタミンB 2はエネルギー代謝の中でも、特に脂質の代謝で多く使われています。脂質のエネルギー代謝を促し、体脂肪の蓄積を抑えることで肥満抑制にも働くのです。造血ビタミンとも呼ばれる葉酸は、赤血球をはじめ、細胞の合成に役立ちます。また、ビタミンKには骨を強くする働きがあり、骨粗鬆症の治療薬としても使われています。

このように納豆は原料の大豆、さらに納豆菌によって育まれたさまざまなメリットによって、ダイエット効果を発揮するのです。改めて「納豆はスゴイ!

ちょい足し納豆ごはんで代謝アップ

代謝アップ納豆ごはん=納豆+ねぎ
代謝アップ納豆ごはん=納豆+ねぎ

今週の代謝アップちょい足しは「ねぎ」です。ねぎ、玉ねぎ、ニンニク、にらなどのにおい成分である硫化アリルは、糖質のエネルギー代謝を高めるビタミンB1の吸収を高める働きがあります。体を温めて気血を巡らせてくれるでしょう。また納豆に不足するビタミンCを補う食品でもあります。

いかがでしたか? 簡単食トレで続けられるダイエット朝食を!

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石松佑梨

石松佑梨

サッカー日本代表選手をはじめ、世界で活躍するトップアスリートたちの専属管理栄養士として従事。のべ2万人以上に提供してきた「頑張らない食トレ」を武器に、近年は企業の健康経営や地域創生も展開する。幼い頃から「おいしい」への執着心が人一倍強く、おいしく健康に食べるための「ずるい栄養学」で、誰もがおいしく食べて健康になれる社会を目指している。著書に『過去最高のコンディションが続く 最強のパーソナルカレー』(かんき出版)がある。



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