頑張っているのは私だけ?妊活中にパートナーとの温度差を感じたら意識したい「気持ちの伝え方」

頑張っているのは私だけ?妊活中にパートナーとの温度差を感じたら意識したい「気持ちの伝え方」
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竹田歩未
竹田歩未
2025-08-30

妊活はカップル2人で取り組むもの。そうわかっていても、いざパートナーと話してみると知識や意欲の差に戸惑いを感じるという人は少なくありません。「ちゃんと話したいのに上手く伝わらない」「私だけ頑張っている気がする」そんな悩みを抱える女性に向けて、妊活カップル向けの商品を扱うTENGAヘルスケアで、ブランドマネージャー兼研究開発主任を担当する牛場さんに、妊活に取り組むうえで陥りやすい問題やより良いコミュニケーションのコツを伺いました。

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男女の温度差を前提に、自分の気持ちを丁寧に伝える

ーーーパートナーの男性に向けて妊活に興味を持ってもらうために、女性側はどのような点を意識してコミュニケーションをすれば良いでしょうか?

牛場さん:2人で意識を揃えることがポイントだと考えています。それぞれのカップルの状況によりますが、女性が妊活のコミュニケーションに悩んでいる場合、自分は頑張っているのに男性側の努力が足りないように見えるケースはよくあります。また、妊活に対する課題意識においてもすれ違いが起こりやすいです。妊活に取り組む女性は排卵の仕組みや妊娠の適齢期について把握していると思いますが、男性はそれすら知らない人が多い。

こういったことからも、妊活についてパートナーとの意見が噛み合わない場合は、相手と自分の熱量がイコールとは限らないことを念頭に置いておくことが大切だと思います。カップル間での協力が必須の妊活において、女性から話を持ちかけるのであれば、妊活について自分が何を要望しているのか、それはなぜなのか、男性側の協力が得られないことで自分がどう感じているのか、などを丁寧に伝えるのが有効ではないでしょうか。

性知識の非対称が引き起こすすれ違い

牛場さん:そして、そもそもこの問題の背景にあるのは性教育の不足であると考えていて、妊活の場面で土台となる性に関する正しい知識が男女ともに十分ではありません。その上で、毎月生理があって定期的に自分の身体と対話する機会がある女性と、そうでない男性。つまり根本的に男女間での身体への理解に大きな差があるんです。すると、男性はこの状況に萎縮して何も話せなくなってしまうということが起こり得ます。

これまで妊活された方を対象に行ったインタビューで明らかになってきているのが、男性の何気ない発言を女性から怒られると、それ以降コミュニケーションが取れなくなってしまうというケース。正直女性側からするとどうしてこちらが気を使わなきゃいけないのかと思う部分ではありますが、この傾向を知っているか否かで後のコミュニケーションの円滑度に影響するのかもしれません。

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photo by TENGAヘルスケア

自然な流れで性知識を共有するには

ーーー女性が主体となって男性に正しい性知識を伝えるには、具体的にどのような方法が良いでしょうか?

牛場さん: 妊活に関する情報サイトを補助的に使いながら伝えるというのは取り入れやすい方法だと思います。例えば、弊社が運営する「ニニンカツ」のような専門家監修の情報サイトは自然な流れで会話のきっかけを作りやすいかと。それをパートナーの男性が冷静に受け止めてくれるかどうかは普段のコミュニケーションにもよりますが、いずれにせよ、私は妊活についてこんな風に考えているという想いを添えつつ切り出すのが良いのではないでしょうか。

妊活は2人の関係性を見つめ直すチャンス

牛場さん:私たちは妊活に関して、もっとセックスを楽しむことをベースとした上で取り組んでもいいのではという視点を提案しています。自然なセックスを経て子どもを授かることにこだわる方もいらっしゃると思いますが、妊娠しやすいタイミングに合わせるとなると、排卵日周辺の6~7日間で集中的にセックスをすることになります。すると行為自体が義務的な作業に感じてきてだんだんと苦痛になるという声もよく耳にします。

妊活に励むことがストレスになってセックス自体を嫌いになってほしくないと思うので、男性も女性も辛い思いをするぐらいなら、無理せずに妊活アイテムに頼るのも一つの方法だと考えています

確かに妊活は子どもを授かることが目的ですが、それをきっかけに改めて自分たち2人のことを知り、より良い関係を育むことにも繋げてほしい。そんな想いでカップルをサポートするプロダクトやサービスを世の中に送り出しています。

 
夫婦のコミュニケーション
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牛場栄之さんプロフィール

TENGAヘルスケア ブランドマネージャー/研究開発主任
平成3年生まれ。大学および大学院では神経科学を専攻、2016年に株式会社TENGAへ入社、以来TENGAヘルスケア製品の研究開発を担当、その後現職。

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