夏の夜は寝つきが悪くなり睡眠の質が低下しがち。そんなあなたに〈食べて整える〉寝苦しい夜の快眠習慣
夏の夜は暑さで眠りが浅くなったり寝つきが悪くなったりしやすく、翌日の疲労や夏バテの一因となることがあります。そんなとき、夕食の工夫によって快眠をサポートし、質の高い睡眠をしやすくしませんか。今回は、安眠につながる食事のコツと、具体的な食材や取り入れ方をご紹介します。
連日の猛暑で、夏の夜は、暑さで寝つきが悪くなったり、眠りが浅くなったりしがちの方も多いのではないでしょうか。ぐっすり眠れないと、翌日に疲れが残り、夏バテの原因にもなりかねません。実は、夕食のメニューを少し工夫するだけで、安眠を誘い、質の良い睡眠を得ることができます。
今回は、快眠に繋がる食事のポイントと、具体的な食材、取り入れ方などをご紹介します。
1. 睡眠ホルモン「メラトニン」の材料を摂る
人間の体内時計を整え、自然な眠気を引き起こすのが「メラトニン」というホルモンです。このメラトニンは、必須アミノ酸の一種である「トリプトファン」をもとに体内で合成されます。
【トリプトファンを多く含む食材】
- 大豆製品:豆腐、納豆、味噌、枝豆
- ナッツ:アーモンド、カシューナッツ
- 魚・肉・卵:マグロ、カツオ、鮭、鶏むね肉、卵(卵白よりも黄身に多く含まれる)
- 果物・野菜:バナナ、アボカド
夕食にこれらの食材を意識して取り入れることで、メラトニンの生成をサポートすると考えられています。
2. 体を温めすぎず、冷やしすぎない食事を心がける
快眠には、体温が徐々に下がっていくことが重要です。しかし、香辛料やアルコールを摂りすぎると、体が温まりすぎてしまい、寝つきが悪くなることがあります。夏は冷たいものが欲しくなりますが、体を冷やしすぎると内臓の働きが鈍り、かえって睡眠の質を下げることも。冷たい飲み物や食べ物はほどほどにし、消化吸収のよい温かいスープやお粥などを取り入れるのがおすすめです。
3. 消化の良いものを、就寝2〜3時間前までに
寝る直前に食事をすると、消化のために胃腸が働き続け、脳や体が休まりません。夕食は就寝の2〜3時間前までに済ませるのが理想的です。消化に良い温かいスープや、蒸し料理は、体に負担をかけず、心身をリラックスさせてくれます。
4. 快眠を誘う!おすすめ夕食メニュー
【メニュー例】
- 豆腐とわかめのお味噌汁:豆腐のトリプトファンと、味噌の発酵成分が安眠をサポート。温かいお味噌汁は体を優しく温め、リラックス効果も期待できます。
- 鶏むね肉とキノコのあんかけ:鶏むね肉はトリプトファンを含み、キノコは低カロリーで消化が良い食材です。片栗粉でとろみをつけたあんかけにすれば、喉ごしが良く、食欲がない時でも食べやすくなります。
- 鮭のホイル焼き:鮭はトリプトファンとビタミンDを含みます。野菜と一緒にホイルで包んで蒸し焼きにすれば、脂質を抑えてヘルシーにいただけます。
- カモミールティー:食後にカフェインを含まないハーブティーを飲むのもおすすめです。カモミールはリラックス効果があるとされ、心を落ち着かせてくれます。
夏の夜でも、食事で体を整えることで、より良い睡眠を得ることができます。ぜひ、今日から夕食のメニューに少しの工夫を加えて、健やかにお過ごしになってください。
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