【もしかして更年期症状?と思ったら】更年期世代の体調の波を整える「耳&首ほぐし」
プレ更年期や更年期世代のみなさん「迷走神経」をご存知ですか?今回は「迷走神経」の働きを整えることで更年期の心身の不調を改善できる理由と、おすすめの「迷走神経から整える耳と首ほぐしストレッチ」をご紹介します。
ホルモンバランスの変化を知らせるサインとは?
ホルモンバランスが変化し始める時期には個人差がありますが、以下のようなサインがあったら更年期の始まりかもしれません。できるだけそのサインを逃さずに、早めに準備をしましょう。そうすることで更年期の様々な不調を軽くすることができます。
生理周期が乱れ始める
生理の周期が短くなる、もしくは長くなる。生理の日数自体が短くなる、もしくはダラダラ長くなる。月経量が極端に少なくなったり多くなったりするなどといった変化は、エストロゲン分泌量が減少し始めているサインかもしれません。
ほてりやのぼせ、発汗
エストロゲンと自律神経はどちらも脳内の視床下部から指令を受けるため、エストロゲン分泌の減少は自律神経機能にも悪影響を及ぼします。体温調節や血管の拡張や収縮などのコントロールが上手くいかなくなることで、ほてりやのぼせ、ホットフラッシュなどの症状として表れることがあります。
肩こりや関節のこわばり
関節内に存在しているエストロゲンが減少することで関節のこわばりを感じたり、自律神経の乱れによって筋肉の過緊張状態になることがあります。更年期に肩こりを感じる方はかなり多いようです。
気分の浮き沈み
エストロゲンは精神を安定させるセロトニンや、意欲やモチベーションに関与するドーパミンの分泌を促します。エストロゲン分泌が減少することで、イライラや不安感、憂鬱など感情の不安定さにダイレクトに繋がります。
※上記のような症状は、更年期によるものばかりでもありませんので、念のため医師に相談されることをお勧めします。
不調改善のカギとなる「迷走神経」
「迷走神経」とは脳神経の一つで、脳から耳や目のまわり〜首元〜心臓や胃腸など、脳神経の中でももっとも広範囲に分布している神経です。わたしたちの体の健康だけでなく精神面の健康にも深く関わっています。
体の機能を調節
迷走神経は、自律神経の中でも心身のリラックスなどに関与する副交感神経の大部分を占める神経です。声の生成や飲み込みに関与し、また重要な器官である心臓や呼吸、内臓機能などにも関与しながら全身の健康状態を調整する役割があります。
免疫力のアップ
迷走神経の働きによって炎症がコントロールされると、体の免疫システムは必要以上に暴走したり、反対に弱くなりすぎることが防げます。つまり、免疫力がバランスよく保たれ健康を守る力が高まるということです。
幸福感のアップ
迷走神経は脳と腸を直接結ぶ重要な神経で、幸せホルモンと呼ばれるセロトニンを分泌する腸の環境を整えます。迷走神経の働きを整えることは、精神的な安定や幸福感にも大きな影響を与えると考えられています。
日常の中で手軽に「迷走神経」を整える方法
・腹式呼吸
・歌う、ハミングする、うがいをする
・マッサージなど心地よいスキンシップ
・軽い運動やヨガ、瞑想など
迷走神経を整える「耳と首ほぐし」ストレッチ
楽な姿勢で座り、ゆったり呼吸を続けながら心地よく感じる程度の強さで行いましょう。
①耳の上部を指でつまみ軽く上に引っ張りながら、首を左右に5往復程度ゆらゆらと振ります。この時、耳をつまんでいる手は固定したまま行って下さい。
②耳の真ん中付近をつまみ、軽く横へ引っ張ります。首を左右に5往復程度ゆらゆらと振りましょう。
③耳の下の部分をつまみ、軽く下に引っ張りながら首を左右に5往復程度ゆらゆらと振りましょう。
④手のひらで優しく耳を縦にたたみ、目を閉じて5回ほどゆったり深呼吸をします。
⑤首を両手で優しく包み込み、右回りと左回りそれぞれ3回まわします。
⑥息を吸いながらゆっくりあごを上げ、息を吐きながらゆっくり元に戻す動きを5回ほど行います。
▼分かりやすい動画でご覧になりたい方はこちら▼
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