「最近太りやすくなったわ…」痩せたい4,50代が食前に摂るべき飲み物とは?【管理栄養士が解説】
40代・50代になると「以前より太りやすくなった」と感じる方も多いのではないでしょうか。加齢に伴う代謝の低下やホルモンバランスの変化により、若い頃と同じ生活をしていても体重が増えがちです。 しかし、食前に摂る飲み物を見直すことで、ダイエットをサポートし、健康的に痩せられるかもしれません。 この記事では、40代・50代の方におすすめの「食前に摂るべき飲み物」をご紹介します。日々の習慣に取り入れて、無理なくダイエットを始めましょう!
食前に飲み物を摂るメリット
食前に飲み物を摂ることは、単に「喉を潤す」以上の効果があります。特に以下のようなメリットが期待できます。
満腹感を得やすくなる
食前に水分を摂ることでお腹が適度に満たされるため、自然と食事量を抑えられる可能性があります。1日3食の食事30分前に水を500mL飲むと、体重が減少しやすくなるという研究報告も。
40代・50代は、さまざまな要因によりエネルギーの消費量が低下するため、少しの食事制限でもダイエットの効果が出やすくなるでしょう。
血糖値の急上昇を抑える
飲み物の種類によっては、食前に摂取することで食事による血糖値の急上昇を和らげる効果も期待できます。血糖値が急激に上昇すると、脂肪が蓄積しやすくなったり、糖尿病のリスクが高まったりする可能性があります。
生活習慣病が気になってくる40代・50代。血糖値対策として、適した飲み物を食前に飲むことも意識してみるとよいでしょう。
胃腸の働きをサポートしてくれる
胃腸の動きをスムーズにしてくれることも、食前に飲み物を飲むメリットです。年齢を重ねるに従い、胃腸の働きは低下しやすくなります。
40代・50代を迎え、胃もたれや便秘を起こしやすくなったと感じている方も多いかもしれません。そういった方にとっても、食前の水分補給はおすすめです。
痩せたい40代・50代が摂るべき飲み物はこれ!
では、実際にどんな飲み物を選べばよいのでしょうか。40代・50代が食前に飲みたいおすすめの飲み物を3つご紹介します。
白湯(さゆ)
白湯は、水を一度沸騰させ50℃前後まで冷ましたものです。食事前に白湯を飲むことで、胃腸の働きをサポートしたり満腹感を得やすくしたりする効果が期待できます。温かい飲み物を飲むことは、内臓を温めて代謝を高めることにも役立つでしょう。
年齢を重ねるにつれ「太りやすくなった」「なんとなく胃腸の調子が良くない」といった悩みのある40代・50代にとって、最も手軽な飲み物が白湯。食事の20〜30分前を目安に、ゆっくりと飲んでみてくださいね。
緑茶
食前や食事中に飲むことで食後血糖値の上昇抑制効果が期待できる飲み物が、抗酸化物質ポリフェノールの一種「カテキン」を豊富に含む緑茶です。
カテキンは、血糖値の上昇抑制のほか、体脂肪の低減や血圧の上昇抑制、抗アレルギー作用など、さまざまな効果が報告されています。緑茶の血糖値や血圧、体脂肪に関する効果に魅力を感じる40代・50代も多いのではないでしょうか。
ただし、緑茶にはカフェインが含まれているため、飲み過ぎには注意してくださいね。
野菜ジュース
食事のはじめに野菜を食べる「ベジファースト」で得られる、食後血糖値の急上昇を抑える効果が、野菜ジュースでも期待できることが報告されています。
カゴメ株式会社の研究によると食事15分前、30分前、60分前に摂取した群のうち、全ての群で血糖値の上昇が抑制され、特に上昇幅が小さかったのは食事30分前に飲んだ群でした。
もちろん野菜を食べればいいのですが、難しい場合もあるでしょう。そんなときは野菜ジュースをコップ1杯を目安に飲んでみるとよいでしょう。ただし、野菜のみを使用したものを選ぶことがポイントですよ。
まとめ
40代・50代のダイエットには、健康維持に効果的な飲み物が役立つことがわかりました。今回紹介した白湯、緑茶、野菜ジュースは、どれも手軽に飲めるものばかり。血糖値の急上昇を抑えたり、代謝をサポートしたりと、ダイエットを後押ししてくれるでしょう。
【参考文献】
日本食品保蔵科学会誌 Vol.26 No.1 2000 P47-54|茶カテキン類の機能性とそれらの応用例
Green tea extract promotes gut health, lowers blood sugar|The Ohio State University
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