あなたの『手放したい』を誰かの『欲しい』につなげる。「Clothing Swap」初開催レポート


今回は、ヨガジャーナルオンライン編集部で初開催された「Clothing Swap|物々交換会」当日の様子、会場を訪れたライターが、編集部のイベントへの思い、参加者の声をレポートします!
イベントコンセプトは「あなたの『手放したい』を誰かの『欲しい』につなげる」
ヨガジャーナルオンラインでは年に数回、さまざまなイベントが行われてきましたが、今回は「ウェルビーイングな社会の実現を目指す」というコアコンセプトはそのままに、人の健康以上に「ウェルネスな循環が生まれること」にも視野を広げた初の企画の試みです。
会場は、東京・新宿のヨガジャーナルオンライン編集部。「参加費500円、出入り自由」というとても気軽なイベントでした。ライターの私もなかなか出入りが少ない編集部さんに入れる貴重なチャンスでもあり、ワクワクしながら「飛び入り」感覚で参加してきました。
「今の自分に意識を向けると、本当に必要なものに気づく。必要なものがないものを手放す練習になる」。だから編集部として「物々交換会」の輪をつくってみよう。そんな思いを聞いた時、ヨガを指導していただく時に学び得られる心の持ち方にも通ずるなと感じられました。はじめに当日は、どんなルールで実施されたのか、おさらいしてみます。

◆ヨガジャーナルオンラインでの物々交換会のルール
衣類を1点以上お持ち込みください。
会場にある、誰かが置いていった物を自由に持ち帰りできます。
*エコバッグなどをご持参の上、ご参加ください。
持ち込みOKなもの:
・トップス(冬服、春服共にOK)
・ボトムス(冬服、春服共にOK)
・ファッション小物(アクセサリー)
・ヨガウェア
・帽子
・バッグ
・靴
・子供服
持ち込みNGなもの:
・ひどい汚れやニオイがあるもの
・使用済みの靴下や下着
・布団や枕
・衣類以外のもの(食器や家具は受け付けません)
・タオル、リネン類

会場の品々を眺めながら編集部員さんと話をしていると、日曜日の昼下がりの会議室のゆるやかなムードの中、服を提供しに来た参加者が徐々に顔を出します。ヨガウェアや私服以外の小物も持ち込みOKということで、思った以上にアクセサリーや靴、バッグなどの出品も多数。会場を華やかに彩り、ちょっと目移りしてしまうほど。
主催者で編集の渋谷さんは「今回は、編集部としてのトライアルとしての位置付けです。オンラインが当たり前になった時代なので、あえて対面でのやりとりが発生する物々交換会のオフラインという特徴に目をつけました。今後はヨガやマインドフルネスなど他のアクティビティを入り口に交換会に来ていただく形もいいですね」

ヨガジャーナルオンライン読者だから、ヨガファンだからではなく、Peatixでリサーチしていたら興味を持って服を持ってきたという2人組のご参加者の方も。※ご了承を得て撮影しています
今回、筆者の服の持ち込み動機は率直に「着てもらいたい」という押しつける気持ちではなく、「まだ着られるから捨てられないけど、誰かにはニーズがありそうなんだよな」という気持ちでした。
みなさんも、たとえばヨガウェアなら自分が安心して参加できるヨガコミュニティの中でウェアを渡したり、もらったりするのは、お金の授受はないものの、顔の見える生産者さんから野菜を買うのと同じで、安心できるのではないでしょうか。
自分の見える範囲の輪、ヨガジャーナルなら、ヨガファンのコミュニティで循環させることが、本来は需要と供給に見合ったモノの流れかもしれません。
衣料品だけでなく、たとえば「フードバンク」など食の社会福祉の取り組みなら食品も、同じように捉えられると考えています。

最後に、編集の渋谷さんに今後の「Clothing Swap」開催についても伺いました。
「第2回、3回と開催していく目処が立てば、もっと多くの読者の方、ヨガ実践者の方、インストラクターの方にも気軽に服を持って、何らかの学びを持ち帰っていただける機会として参加していただきたいです。「BtoB」、ニーズが合えばヨガジャーナルオンラインでお世話になっているアパレル企業さんのB品なども交えて交換会を実施し、衣服の廃棄ロスの活用を盛り上げていければなと企画を思案しています。」
筆者は(後で聞いてわかったことですが)、渋谷さんの出品されていた、お気に入りブランドのエコバッグをお持ち帰りしました。
次回、次々回は有識者とのコラボや、お土産といった「物々交換」以外のコンテンツもあるかもしれません。編集部さんの次なる取り組みに期待です!
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