丸い背中、ぽっこりお腹、垂れ尻…実は全部〈裏ももの硬さ〉が原因？硬さをやわらげ姿勢を整えるポーズ

見た目の悩みは姿勢の崩れから

「最近背中が丸くなってきた」「お腹がぽっこり出てる気がする」「お尻の位置が下がってきたかも」そんな悩みを感じたことはありませんか？運動不足や体重のせいだと思いがちですが、実は姿勢の崩れが原因かもしれません。

特に女性は、骨盤まわりの筋力が弱まりやすく、股関節やもも裏の柔軟性が落ちることで、姿勢のゆがみがおこりやすくなります。そしてそのゆがみが、お腹のぽっこり感やヒップラインの下がりといった見た目の変化につながってしまいます。

姿勢に影響する、硬い太もも裏

姿勢の崩れに関係しているのが、もも裏（ハムストリング）の硬さです。この筋肉が縮こまると、骨盤が後ろに引っ張られた状態になります（骨盤の後傾）。すると背中が自然と丸くなり、猫背のような姿勢に。お腹が前に突き出してぽっこり見えたり、お尻が下がって見える原因にもなります。

体重を減らすために食事制限や筋トレを頑張っていても、姿勢のバランスが崩れていていると、見た目の変化が現れにくいことがあります。硬くなったもも裏をゆるめ、骨盤の傾きを整えることで、姿勢を整えていくことが大切です。

太もも裏の硬さをやわらげる「ピラミッドポーズ」

そこで今回ご紹介するのが、もも裏をじっくり伸ばしながら、骨盤の位置を整えることで姿勢全体を整えるピラミッドポーズです。「もも裏を伸ばす」と聞くと、体の硬さが気になって敬遠しがちな人もいるかもしれませんが、このポーズは自分のできる範囲で無理なく伸ばせるので、初心者でも安心して行えます。

＜やり方＞

1）右脚を前にして足を前後に大きく開く。前足のつま先は正面、後ろ足はやや外側へ向ける。骨盤全体が正面を向くように、向きを調整する。

2）息を吸って背筋を伸ばし、吐きながら上半身をできるところまで前脚の太ももの方へ倒していき、両手は腰や太ももにそえる。肩や首に力を入れず、目線は下へ。

3）右のもも裏の伸びを感じながら、5〜10回ほど深い呼吸を続ける。

4）ゆっくりと上体を起こして、反対側も同様に行う。