いつ食べる?何と合わせて食べる?健康効果が高まる納豆の食べ方3つ〈管理栄養士監修〉
納豆は、日本人の食卓に古くから親しまれてきた発酵食品で、たんぱく質や食物繊維、ビタミンK2、ナットウキナーゼなど、健康に役立つ栄養素が豊富に含まれています。日常的に食べている方も多いと思いますが、食べる「タイミング」や「組み合わせ」、「調味料」によってその効果はさらに高まるのをご存知でしょうか? 今回は、納豆の健康効果を最大限に引き出す食べ方を3つご紹介します。
夜に食べるのが効果的
納豆に含まれる「ナットウキナーゼ」は、血栓を溶かす作用がある酵素で、脳梗塞や心筋梗塞の予防に効果があるとされています。この酵素は熱に弱いものの、腸まで届けばその効果を発揮します。
ナットウキナーゼの働きが最も生かされるのは、血栓ができやすくなる就寝中。したがって、納豆は朝よりも「夜」に食べるのがおすすめです。血液をサラサラに保つことで、寝ている間の脳血栓予防にもつながります。
卵・海藻・野菜との食べ合わせ食後血糖値の上昇抑制
納豆は単体でも栄養価が高いですが、特定の食材と組み合わせることで、よりバランスの取れた健康食になります。例えば「生卵」は納豆と同じくたんぱく質源ですが、卵白に含まれるアビジンが納豆のビオチン吸収を阻害することがあるため、食べ合わせには注意が必要です。一方で、ミネラルや食物繊維が豊富な「海藻類」や、納豆に含まれるビタミンB1の吸収を高めるアリシンを多く含む「ネギ」や「ニラ」もおすすめ。また血流を促す効果が期待できるβカロテンが豊富な「オクラ」や、同じ発酵食品として腸内環境を整える相乗効果が見込める「キムチ」なども、納豆の健康効果を高める食材といえるでしょう。
ちょい足しするなら酢やごま
納豆に加える調味料にも工夫の余地があります。定番のしょうゆやからしだけでなく、「酢」や「ごま」を加えることで、健康効果がさらにアップする可能性も。酢には血糖値の上昇を緩やかにする働きがあるといわれています。糖質が中心のご飯と一緒に食べる際も、血糖値の急激な上昇を抑える効果が期待できるでしょう。また、ごまに含まれるセサミンは、強力な抗酸化作用を持ち、老化や生活習慣病の予防に寄与する成分です。どちらも、納豆にちょい足しすることで健康効果が高まる食材といえるでしょう。
納豆は栄養価が高く、健康をサポートする優秀な食品ですが、少しの工夫でその効果はさらに高まります。食べる時間、組み合わせる食材、調味料の選び方などを意識することで、納豆が持つポテンシャルを最大限に引き出せるでしょう。毎日の食事に、より効果的に納豆を取り入れてみてください。の工夫でその効果はさらに高まります。食べる時間、組み合わせる食材、調味料の選び方などを意識することで、納豆が持つポテンシャルを最大限に引き出せるでしょう。毎日の食事に、より効果的に納豆を取り入れてみてください。
出典:
日本ナットウキナーゼ協会
水溶性ビタミン
四季の野菜の健康と栄養
日本食品標準成分表(八訂)増補2023年
食後血糖値の上昇抑制
セサミンの抗酸化作用
抗酸化による老化防止の効果
監修/鈴木亜子
管理栄養士/ライター。
大学卒業後、主に医療機関に勤務。チーム医療の一端を担い、生活習慣病などさまざまな疾患の栄養管理に取り組む。得意分野は糖尿病で、療養指導や透析予防、重症化予防などを担当した経験も。現在は豊富な栄養相談経験を活かし、ウェルネス関連の記事執筆および監修に携わる。
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