「生卵と納豆、一緒に食べるのはNG?」知らなきゃ損!「納豆」のNGな食べ方3つ|管理栄養士が解説

 「生卵と納豆、一緒に食べるのはNG?」知らなきゃ損!「納豆」のNGな食べ方3つ|管理栄養士が解説
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調理が必要なく手軽にたんぱく質を補給できる納豆ですが、実は知らず知らずのうちにNGな食べ方をしているかもしれません…。この記事では、納豆に含まれる栄養素とNGな食べ方をご紹介します。

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納豆に含まれる代表的な栄養素

たんぱく質

納豆の原料である大豆には、良質なたんぱく質が豊富に含まれています。たんぱく質は筋肉を作る原料になるほか、ツヤのある髪の毛や丈夫な爪、体の調子を整えるホルモンの材料にもなります。

ビタミンB群

糖質やたんぱく質、脂質などの栄養素を体が利用しやすくするためにサポートしてくれるビタミンB群。納豆にはこのビタミンB群がバランスよく入っています。

ナットウキナーゼ

納豆には、納豆菌によって作られるナットウキナーゼという酵素が含まれています。ナットウキナーゼは体の中の血液をサラサラにしてくれることで有名ですが、それだけではありません。血流をよくすることで体全体の代謝がよくなり、他の栄養素が体のすみずみまでいきわたります。

納豆には、これらの栄養素以外にもカルシウムや食物繊維など体にうれしい栄養素がたくさん含まれています。

納豆のNGな食べ方

加熱する

70℃を超える温度で納豆を加熱することで、上でお伝えしたナットウキナーゼが死滅してしまう可能性があります。納豆を食べることで血液サラサラ効果や代謝アップを期待する方は、そのまま食べるか余熱を使ってサッと加熱する程度にとどめておきましょう。ちなみにアツアツのごはんにのせる程度では酵素は分解されないので安心してくださいね。

生卵と一緒に食べる

定番メニューと思われる「納豆×生卵」。実は納豆に含まれるビオチンというビタミンと、生の卵白に含まれるアビジンというたんぱく質は相性が悪いといわれています。ビオチンとアビジンが結合することで体に吸収されにくい形になってしまい、納豆のビオチンはそのまま体の外に排出されてしまいます。基本的に通常の食生活でビオチンが不足することはありませんが、心配な方は卵黄のみと混ぜるか温泉卵や半熟卵と一緒に食べるようにするとよいでしょう。

1日に2パック以上食べる

納豆は食べれば食べるほど健康になれるわけではありません。過剰に摂ってしまう可能性がある成分は「納豆菌」と「大豆イソフラボン」です。納豆菌は生命力が強いため、納豆菌を摂りすぎると腸内細菌のバランスが崩れ腹痛を招くこともあります。大豆イソフラボンも適量であれば美容にうれしい効果を発揮しますが、摂りすぎると婦人科系疾患につながる可能性もあるので注意が必要です。

納豆 NG

まとめ

納豆のNGな食べ方についてご紹介しました。加熱したり生卵と合わせるのは普段やっている方も多いのではないでしょうか。納豆には体にうれしい成分が豊富に含まれているので、今回ご紹介した食べ方に気をつけながら、普段の食生活に取り入れてくださいね。ただし、ワーファリンなどの血栓を治療する薬を服用している方は薬の効果を打ち消すことがあるので、食べないように注意しましょう。

 

参考サイト:タカノフーズ 納豆の栄養価

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AUTHOR

管理栄養士 野口久美子

野口久美子

管理栄養士/調理師。大学卒業後、保育園栄養士と食品開発の仕事を経てフリーに転身。現在は子育てをしながらライターとしてレシピ紹介や栄養に関する分野でコラムを執筆している。



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