【更年期の腸ケア】秋こそ腸活!代謝を上げる“整え習慣”|管理栄養士×更年期セラピストのコラボ
暑さが落ち着く秋は、肌や喉だけでなく腸も乾燥しやすく、便秘に悩む人が増える季節です。腸は免疫細胞の約70%が集まる重要な器官で、腸内環境を整えると風邪や感染症に強い体づくりが可能に。さらに秋は基礎代謝が上がり、脂肪を燃やしやすい“燃えるモード”に切り替わるタイミングです。発酵食品や食物繊維で腸内環境を整えれば、老廃物の排出がスムーズになり、脂肪燃焼や肌の透明感アップ、免疫力向上にもつながります。今回は、私・管理栄養士 石松佑梨と、理学療法士で更年期セラピストのmiho先生によるコラボ企画。「食」と「ストレッチ」の両面から、秋の腸を整えましょう。
代謝が上がる秋は、“腸から燃やす”チャンス
暑さが落ち着き、喉の渇きを感じにくくなる秋。実はこの季節、肺や肌、喉、髪だけでなく、腸も乾燥しやすい時期です。そのため便秘に悩む人が増える傾向があります。
東洋医学では、秋は「肺・大腸」の季節。「肺」と「大腸」は表裏一体の関係にあり、肺が乾燥すると水分を大腸に届けられず、便秘につながります。キーワードは“燥(乾燥)”。朝いちばんに深呼吸をして、体の内側からうるおいを巡らせましょう。
さらに腸は、免疫細胞の約70%が集まる重要な器官。腸内環境を整えることで、風邪や感染症に負けない体づくりができます。
一方、秋は体が**“燃える準備”を始める季節**。気温の低下とともに基礎代謝が上がり、脂肪を燃やしやすいモードに切り替わります。だからこそ、秋の腸活はダイエットにも美容にも最適なタイミングなのです。
今回は、私・管理栄養士 石松佑梨と、理学療法士で更年期セラピストのmiho先生によるコラボ企画。「食」と「ストレッチ」の両面から、秋の腸をやさしく整えていきましょう
秋の腸活習慣①理学療法士・miho先生の「朝の3分腸活」
ヨガインストラクターであり、更年期専門セラピストでもあるmiho先生が教えてくれるのは、「朝の3分腸活」。胸を開き、手のツボをやさしく刺激して、呼吸を深めることで肺と大腸の巡りを整えます。
ベッドや布団の中でもOK! 起き上がる前に試してみましょう。
⒈ ストレッチ:胸をひらくサイド寝ストレッチ(左右各30〜45秒)
大腸経絡を刺激し、肩甲骨まわり〜胸椎の可動性をアップ。胸郭が広がり、呼吸が深まります。
- 姿勢

- 左向きに横になり、左腕を肩の高さでまっすぐ前へ。
- 右脚の股関節・膝を90°に曲げ、膝を床に置いて下半身を安定させます(丸印の膝が浮かないように)。
- 首まわりはリラックス。目線は左手へ。
- 手のセット

- 左手で“L字”(親指と人差し指を広げる)をつくる。
- L字の親指側エッジと人差し指の付け根を、床に軽く押し当てる。
- 動き方

- 左手Lの部分で床を「軽く押す」感覚を保ちながら、息を吸ってゆっくり胸を開く。
- 吐く息は4〜6秒かけて、胸まわりの力をふわっとほどく。
- 深呼吸をしながら3回くり返し、反対側も同様に。
⒉ 手のツボ:合谷(ごうこく)押し(左右各10秒×3回)
肩・首のこわばり、便秘、鼻の症状、手の疲労リリース。
自律神経の切り替えを助け、呼吸が整いやすくなります。朝の目覚めスイッチにも◎。

- 場所
手の甲、親指と人差し指の骨が交わるくぼみ(やや人差し指側)
- 押し方
指先を人差し指の骨に向け、痛気持ちいい圧で10秒×3回(左右)。呼吸は止めないように。
- 注意点
妊娠中は専門家に相談し、強い刺激や長時間の押圧は避けましょう。
続けるほど、日中の呼吸の深さと体の軽さを感じやすくなります。
冬本番に向けて、“巡るからだ”を今日から育てていきましょう。
秋の腸活習慣②管理栄養士・石松佑梨の「整えみそ汁」

これまでトップアスリートの食トレを支えてきましたが、今は私自身が更年期の真っ最中。だからこそ、今いちばん伝えたいのは「がんばらない整え方」です。
肌寒く乾燥する秋は、“温める腸活”を意識して。えのき、山芋、白菜、さつまいも、かぼちゃなど、食物繊維たっぷりの食材で作る温かいみそ汁は、この季節にぴったりの整えごはんです。
さつま汁(2人分)
- 材料
鶏こま肉 100g、さつまいも小 1個、えのきだけ 1/2袋、ねぎ(小口切り) 少々、しょうが(すりおろし) 少々、だし汁 300ml、みそ 大さじ2
- 作り方
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さつまいもは皮つきのまま5mmのいちょう切り、えのきは3cmに切る。
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鍋にだし汁としょうがを入れて中火にかけ、煮立ったら鶏肉を加え2〜3分煮る。
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さつまいもを加え、弱火で7〜8分煮る。やわらかくなったらえのきを加え1〜2分煮る。
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火を止めてみそを溶き入れ、器に盛り、ねぎをのせて完成。
整えポイント“みそ汁+α”
① 鶏肉
良質なたんぱく質で筋肉量を維持し、基礎代謝をサポート。冷えにくく、脂肪を燃やしやすい体づくりに役立ちます。しょうがやねぎの温め効果で血流やリンパの巡りも促し、冷えやむくみを防ぎます。
② さつまいも
食物繊維・ヤラピン・レジスタントスターチが腸内環境を整え、短鎖脂肪酸の産生で腸バリアや代謝を助けます。βカロテン・ビタミンC・ポリフェノールも豊富で、肌や血管の老化を防ぐため、皮ごと調理がおすすめです。
③ えのきだけ
食物繊維で腸内フローラを整え、GABAの作用でリラックス効果も。腸と脳は“腸脳相関”でつながっており、腸活はメンタルケアにもつながります。
「食べる」と「整える」は毎日の積み重ね。
体と心をやさしく温めながら、“がんばらない整え習慣”を楽しみましょう。
「朝の3分腸活」を教えてくれた先生
physical partner mozzuto -もずっと-
理学療法士/ヨガインストラクター miho先生

4児の母。女性の“ウェルエイジング”を支えるボディ&メンタルケアを発信中。
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