朝の味噌汁に“オイルひとたらし”で腸が動く。冷え・便秘・むくみを整える「オイル味噌汁」のすすめ
朝食の定番「味噌汁」。実はそこにオイルを“ひとたらし”するだけで、腸の動きがスムーズになり、体の巡りが整いやすくなることをご存じですか?冷えや便秘、むくみなどの不調が気になる人にこそ試してほしい、朝の温活・腸活ルーティンをご紹介します。
味噌汁+オイルで「腸が動く」理由
味噌汁は、発酵食品である味噌の乳酸菌やペプチドと、出汁のミネラルがとれる腸にやさしい朝食です。ここに良質なオイル(脂質)を少量プラスすることで、腸壁を刺激してぜん動運動を促したり、味噌の発酵菌が腸内に長く留まりやすくなったり、脂溶性ビタミン(A・E・Kなど)の吸収率をアップさせる効果が期待できます。適度な脂質の摂取は胆汁分泌を促して消化を助けるため、結果的に腸内環境の改善にもつながりやすくなります。
どんなオイルを足せばいいの?
オリーブオイル:オレイン酸が腸のぜん動をサポート。抗酸化作用も高く、どんな具材にも合いやすい万能タイプです。
えごま油・アマニ油:α-リノレン酸(オメガ3)が豊富で、腸内の炎症を軽減する働きも期待できます。野菜や豆腐、きのこ系の味噌汁と相性が良いです。
ごま油(生タイプ):香ばしさとセサミンの抗酸化作用が魅力。納豆汁や豚汁など、こくのある味噌汁におすすめです。
ポイント:オイルは火を止めてから最後に加えましょう。加熱しすぎると酸化して風味が落ちてしまいます。
毎朝の味噌汁を「腸のごちそう」に変えるコツ
朝いちばんに温める効果を意識:温かい味噌汁は胃腸を目覚めさせ、体温を上げて代謝を促進します。冷え性やむくみに悩む人にもぴったりです。
具材は食物繊維と発酵を意識:わかめ、豆腐、長ねぎ、きのこ類などの水溶性食物繊維を合わせると、腸内フローラのバランスが整いやすくなります。
塩分が気になる人は出汁でうまみを強化:かつお節や昆布、煮干しなど天然の出汁をしっかり効かせると、塩分控えめでも満足度の高い味噌汁になります。
まとめ
毎朝の味噌汁にオイルをひとたらしするだけで、腸内環境のサポートや冷え・むくみの緩和が期待できます。特別な食材は不要で、家にある味噌汁とオイルで簡単に実践可能。腸を意識した朝習慣で、1日をすっきりスタートさせましょう。
注意点
・オイルは必ず火を止めてから加える
・一度に多量のオイルは摂取しない(小さじ1杯程度が目安)
・個人の体質や健康状態に応じて量を調整する
参考文献
日本味噌協会「味噌と健康」
https://www.miso.or.jp/miso/health/
厚生労働省 e-ヘルスネット「油脂類の基礎知識」
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/food/e-03-001.html
記事監修/亘美玲
管理栄養士。病院栄養士を7年経験後、食品会社で約15年間メディカルサプリメントや機能性表示食品の商品開発責任者として従事。2児の母で、自身の妊娠と出産、離乳食作りの経験から母子栄養の研究を重ね、産前産後ママの栄養サポート、栄養相談、料理教室、レシピ提案、執筆、栄養学講座の活動を行っている。離乳食や調理の基本についてSNSでも発信をしている。
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