【山芋】に加えるだけ!一緒に摂ると栄養の吸収が高まる「ちょい足し食材」管理栄養士が解説

【山芋】に加えるだけ!一緒に摂ると栄養の吸収が高まる「ちょい足し食材」管理栄養士が解説
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ねばねば、シャキシャキ、ホクホクとさまざまな味わいを楽しめる「山芋」。いも類の中では生のまま食べられることが特徴的で、栄養価の高い食材として知られています。そこでこの記事では、山芋にちょっと足すだけで栄養の吸収がアップする食材をご紹介!おいしく効率よく山芋を楽しむためにぜひチェックしてみてくださいね。

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山芋に含まれる栄養素とは?

山芋は昔から、スタミナがつく食べ物として知られています。その理由は、じつに多くの栄養素が含まれているから!では、どんな栄養素が含まれているのか見ていきましょう。

まずは、でんぷんを分解して消化をサポートする「ジアスターゼ」という消化酵素。摂取した栄養素を吸収しやすくする役割があるとともに、山芋が生で食べられることができる理由でもあります。本来、いも類に含まれる生のでんぷんは消化に悪く多くは食べられません。しかし、この消化酵素がでんぷんの消化を助けてくれるため生で食べられるということなんですね。

さらに、独特のぬめり成分には胃腸を保護する役割がありますし、水溶性食物繊維と不溶性食物繊維がバランスよく入っているので、便通を整えたり血糖値の急上昇を抑制することが期待できます。そのほかにも、糖質の代謝を助けるビタミンB1や体内の余分なナトリウムを排出するカリウムなども含まれています。

山芋におすすめの「ちょい足し食材」はコレ!

  • プラス納豆で胃腸の調子を整える
    山芋の栄養素を余すことなく摂取するには、生で食べるのがいちばんおすすめです。山芋のジアスターゼと納豆に含まれるネバネバ成分が合わさることで胃粘膜を保護し、胃腸の調子を整える効果が期待できます。とろとろ感が増して食べやすくなるのもうれしいポイントですね。
納豆
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  • プラス梅干しで疲労回復
    山芋には疲労回復を助けてくれるビタミンB群やビタミンCなどがバランスよく含まれています。そこにクエン酸が含まれる梅干しを組み合わせると、さらに効果をアップしてくれますよ。酸味のあるさっぱりとした味わいで食欲がないときにもおすすめです。
     
  • プラス卵で免疫力アップ
    卵は完全栄養食といわれるほどさまざまな栄養素がバランスよく含まれている食材。その卵に含まれていない食物繊維を山芋でカバーすることで、腸内環境が整い免疫力の向上が期待できます。生だとトロトロとした口どけのよい食感、加熱するとふわふわになり山芋のやさしい甘みが味わえます。

山芋の調理で手がかゆくならないコツ

山芋を調理すると手がかゆくなることがありますよね。これは山芋に含まれる「シュウ酸カルシウム」という針のような見た目の成分が皮膚をちくちくと刺激することで起こります。

このシュウ酸カルシウムは「酸に弱い」という特徴があるため、調理する際は切った山芋を酢水に5分ほどつけてから触るようにしましょう。かゆくなってしまった場合は、かゆみを感じる部分に酢やレモン汁をすりこみ水で洗い流すといいでしょう。

まとめ

今回は、山芋の栄養素や山芋にちょい足しすることでうれしい効果が期待できる食材をご紹介しました。納豆や梅干しなど身近な食材をプラスするだけで体にうれしい効果が期待できます。口当たりがよく食べやすい食材なので、うまく活用して暑い時季や食欲のない日をのりきりましょう。

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