ごまの力がすごい。ちょい足しで“血糖・腸・女性ホルモン”に効く!ごまの「3つのすごいチカラ」
「ごま=カルシウムがとれる」「風味づけ」と思いがちですが、それだけじゃありません! 実はごまには、血糖値の急上昇を抑えたり、更年期を支える女性ホルモン様の働きを持つ栄養素がたっぷり含まれています。 ただパラっとかけるだけでは“本気の効果”は引き出せません。 毎日でも飽きない“ちょい足し力”と、美容と健康を底支えする“地味スゴ”栄養を、今こそ見直してみましょう。
ごまに秘められた「3つのすごいチカラ」
「セサミン」が、血糖値や肝臓の疲れに効く!
ごま特有のポリフェノールであるセサミン・セサモールには、
糖や脂質の代謝をサポートし、血糖値の上昇をゆるやかにする作用があります。
さらに、肝臓での解毒酵素を活性化し、疲労感の軽減にも◎。
「最近疲れが抜けない」「甘いものがやめられない」人には特におすすめ!
「リグナン」が女性ホルモン様に働く
ごまに含まれるゴマリグナンは、女性ホルモンに似た作用を持つといわれています。
そのため、更年期の不調やホルモンバランスの乱れのサポートに期待されるほか、
骨粗しょう症予防やPMS(月経前症候群)対策としても注目されています。
食物繊維で腸に効く!“便秘・腸内環境”改善に
ごまは意外と食物繊維が豊富(大さじ1で約1.2g)です。
とくに不溶性食物繊維が多く含まれており、腸を刺激して便通を促進します。
また腸内細菌のバランスを整えることで、腸活や肌荒れ改善にも貢献します。
【意外な落とし穴】“そのまま”じゃ効果半減?
ごまは栄養豊富ですが、そのままではほとんど消化されず、栄養が吸収されにくいのが難点。
「いりごまをそのままかけるだけ」では、ほとんど体に吸収されずに排出されることがほとんど。
栄養をしっかりとるためには、すりごま or ミルでひいたごまを使うのがベストです。
市販のすりごまでもOKですが、食べる直前にひくと香りも栄養価も最大限に引き出せます。
おすすめの食べ方・ちょい足しアイデア
朝のヨーグルトにひとさじ
→ 血糖値を安定させ、腸内環境もサポート
無糖ヨーグルトに、すりごまと蜂蜜を少量加えるだけで、整腸&美肌サポートに。
納豆や冷奴に
→ 女性ホルモン&大豆の力でWサポート
大豆食品×ごまは、PMSや更年期ケアにもおすすめの組み合わせ。
スープや味噌汁にイン
→ 食物繊維で腹持ちUP&血糖コントロールにもつながります。
「すりごま生活」で、“血糖・腸・ホルモン”をまるごと整える
スーパーや家庭でおなじみの「ごま」。
でも、実は秘めたポテンシャルを持つパワーフードです。
ひとさじ加えて、腸・血糖・ホルモンバランスが整える新しい生活をはじめてみませんか?
「なんとなく不調」「整えたいけど何から始めよう?」という方には、まずすりごまがおすすめです!
参考文献
- 文部科学省「日本食品標準成分表(八訂)2020年版」
- 厚生労働省「e-ヘルスネット」
- 文部科学省「食品成分データベース」
- 日本ゴマ科学会「ごまの機能性に関する研究報告」
記事監修/亘美玲
管理栄養士。病院栄養士を7年経験後、食品会社で約15年間メディカルサプリメントや機能性表示食品の商品開発責任者として従事。2児の母で、自身の妊娠と出産、離乳食作りの経験から母子栄養の研究を重ね、産前産後ママの栄養サポート、栄養相談、料理教室、レシピ提案、執筆、栄養学講座の活動を行っている。離乳食や調理の基本についてSNSでも発信をしている。
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