FOOD
きなこがすごい。朝のスプーン1杯で“血糖値と腸”に効く理由|管理栄養士が解説
忙しい朝、「何を食べるか迷って結局バナナだけ」「ヨーグルトで済ませている」という人にこそすすめたいのが“きなこ”。実は、朝にスプーン1杯のきなこをプラスするだけで、腸内環境や血糖値にアプローチできるのをご存じですか?今回は、そんなきなこの栄養パワーと効果的な取り入れ方をご紹介します。
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きなこは「低糖質・高たんぱく・高食物繊維」の万能粉
大豆の栄養がギュッと詰まった“腸活パウダー”
きなこは炒った大豆を粉にしたもので、大豆たんぱく・大豆イソフラボン・食物繊維が豊富。特に、不溶性・水溶性の両方の食物繊維を含んでいるのがポイントです。
- 大豆たんぱく → 血糖値の上昇を緩やかに
- 食物繊維 → 腸のぜん動運動をサポート
- イソフラボン → 女性ホルモン様作用も
毎日続けることで、便通改善・肌荒れ・むくみケアにもつながると言われています。
朝の“血糖値乱高下”対策にも◎
食物繊維+植物性たんぱくで「緩やかな糖の吸収」に
朝食に白いパンや甘いフルーツなど糖質中心の食事をとると、血糖値が急上昇し、その後に急降下します。これが「だるさ」「眠気」の原因にもなります。そこにきなこを加えると、血糖値の急上昇を和らげる効果が期待できます。ポイントは、先にたんぱく質と食物繊維をとる“ベジファースト”の考え方です。
きなこのおすすめ活用法
朝の習慣にしやすいアレンジ3選
- ヨーグルト+きなこ+はちみつ(または甘酒)
- 豆乳+きなこ+シナモンのホットドリンク
- オートミールにかけて食物繊維をWで強化
保存がきくので、毎朝スプーン1杯を目安にとるだけでOK。甘くしすぎず、素材の風味を楽しむのがおすすめです。
注意点:取りすぎはNG。1日10g程度を目安に
きなこは栄養価が高い反面、カロリーも比較的高め(大さじ1で約45kcal)。取りすぎには注意して、1日10〜15gを上限にしましょう。また、大豆アレルギーがある方は摂取を避けてください。
参考文献
記事監修/亘美玲
管理栄養士。病院栄養士を7年経験後、食品会社で約15年間メディカルサプリメントや機能性表示食品の商品開発責任者として従事。2児の母で、自身の妊娠と出産、離乳食作りの経験から母子栄養の研究を重ね、産前産後ママの栄養サポート、栄養相談、料理教室、レシピ提案、執筆、栄養学講座の活動を行っている。離乳食や調理の基本についてSNSでも発信をしている。
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