海ゴミは日常から ~街と海はつながっている~ ♯未来のためにできること

 海ゴミは日常から ~街と海はつながっている~ ♯未来のためにできること
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湊亜弥子
湊亜弥子
2018-12-06
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街や海からゴミをなくすために
あなたには何ができますか?

たとえば、首都圏で人気のビーチが集まる神奈川県の公益財団法人「かながわ海岸美化財団」の調査では、海ゴミの約3割は海水浴・観光客の置きゴミ、残りの約7割は街からの河川を辿って漂着するゴミだといいます。その経緯は、道端に散らばるゴミが雨風に運ばれて、排水溝や下水道を伝って下流へ、そして海へ。嵐や大雨の日には、河川が濁流となった勢いでたくさんの漂流物が河口へと押し流されて、翌日には海辺がゴミの山に……。

ビーチでポイ捨てや置きゴミをしないマナーももちろん大切ですが、海ゴミ問題は、街を含む社会ゴミの問題でもあります。ビーチクリーンをするだけでなく、街から変えなければ、この問題はいっこうに改善されません。誰かに押し付けられて、嫌々ゴミ拾いをするのでは、その場限りで続かないかもしれません。また、興味はあっても、ビーチクリーンに参加することが難しい方も多いはずです。それより、日常生活のなかで街に散らばるゴミを見かけたら、前述したその行く末をちょっと思い出して、そして拾ってみる。それだけでも、海を汚さないためにできる立派なエコ活です!

この記事を読んでくれた皆さんが、「街が海とつながっている」ことに心を傾けて、見かけたゴミを無視せず、ちょっとした思いやりを行動に移してもらえたら……。そんな優しさの連鎖が、未来の海を救っていくのです。

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