YOGA PEDIA|バーラドヴァージャーサナⅡからトーラーサナへのステップ

 YOGA PEDIA|バーラドヴァージャーサナⅡからトーラーサナへのステップ
Ian Spanier
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バーラドヴァージャーサナⅡの軽減ポーズ

股関節と膝が硬い場合は…

3つ折り~ 5つ折りにしたブランケットの上に、パドマーサナを組んだ脚と臀部全体をのせ、もう一方の脚のすねはマットに下ろしてみよう。パドマーサナを組んだ脚全体がブランケットにのるように、ブランケットの後方に座る。その足は、左太腿の内側におくか、可能ならば股関節の上におこう。膝が硬い場合は、無理にパドマーサナを組まないこと。練習を重ねれば、股関節が開き、鼠蹊部は柔軟になり、膝はしなやかになる。

バーラドヴァージャーサナⅡの軽減ポーズ
バーラドヴァージャーサナⅡの軽減ポーズ/Photo by Ian Spanier

 

パドマーサナ(蓮華座)を組んでいる脚の膝が床につかない場合は…

ブロックで膝を支えてみよう。膝が安全に保たれて痛みを感じないですむようにできるだけ低い面を使おう。最終的な目標は、腰から膝にかけてニュートラルなラインまたは下向きのラインを生み出すことだ。呼吸によって鼠蹊部の内側と膝の内側を柔らかくしよう。膝を外側に回転させ、膝の外側を股関節の外側のほうに引く。膝に痛みを感じたら、ポーズを終えよう。

バーラドヴァージャーサナⅡの軽減ポーズ
バーラドヴァージャーサナⅡの軽減ポーズ/Photo by Ian Spanier

 

パドマーサナ(蓮華座)を組んでいるほうの足をつかめない場合は…

ベルトを2つ折りにして使ってみよう。パドマーサナを組んだ足の中央にベルトをかけて、ベルトの端を背後の床におく。腕を後ろに回してベルトの端をつかまえ、足先に向かってベルトをたどっていく。背骨を確実に伸ばして回転させられる地点で手を止めてベルトをつかむ。

バーラドヴァージャーサナⅡの軽減ポーズ
バーラドヴァージャーサナⅡの軽減ポーズ/Photo by Ian Spanier

 

基盤に意識を集中させよう

B.K.S.アイアンガーは、ヨーガスートラ第二章46節(スティラスカマーサナム)を「アーサナ(座法)とは完璧に堅固な体、安定した知性、慈悲深い精神である」と訳している。アーサナを行うとき、特にパドマーサナを組むポーズを行うときには、このスートラを心に留めておこう。ヨガのポーズでは、揺るぎない基盤を築くことができれば、動きを制御して可動性を生み出すことができる。段階を踏んで、系統的に練習を積み、知性を働かせて安全にポーズを深めていこう。また、慈悲深い精神をもって練習に臨もう。つまり、自分自身に優しくして、ヨガの練習から恩恵を受けられるようにしよう。B.K.S.アイアンガーは『ライト・オン・ザ・ヨーガ・スートラ・オブ・パタンジャリ(Light on the Yoga Sutras ofPatanjali)』の中で、「アーサナの実践は、体を健康にし、啓蒙的でなければならない」と記している。体に害を及ぼし、心を乱すものであってはならないのだ。

※表示価格は記事執筆時点の価格です。現在の価格については各サイトでご確認ください。

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Photos by Ian Spanier
Model by Koren Paalman
Styling by Matthew Peridis
Hair&make-up by Laura Dee Shelley
Translation by Setsuko Mori
yoga Journal日本版Vol.55掲載



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